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村上 密 Blog

カルトとサイコパス

サイコパス
 カルト指導者にはサイコパス(精神病質者)と思われる人物がいる。カルト問題を扱っていると、解決のために必要な知識を得るため、本に目を通す事が多くなる。その中で目に留まった一冊を紹介したい。「社内の中の『知的確信犯』を探し出せ」(ポール・バビアク、ロバート・D・ヘア 訳者真喜志順子 ファーストプレス)はサイコパスへの自衛策となる本である。カルト信者に薦めたいが、彼らはこのような本は読まない。しかし、脱会者の心の整理のために推薦しておきたい。

クリスチャンはだましやすい
 この本には「クリスチャンは警察に訴えないからだましても大丈夫だ」(p.353)と言う詐欺師が出てくる。ナイトと言う人は19の罪状で有罪判決を受け、詐欺罪で懲役6年の刑を受けた。牧師やクリスチャンがだまされた本当の話である。教会では「裁いてはいけない」「ゆるしなさい」「なぜ、だまされているままでいないのか」と教えているいるので、彼はその教えを逆手に取ったのであろう。確かにクリスチャンはだまされやすい。日本でもカルト化した教会ではクリスチャンがよくだまされている。私はカルト化した教会の被害者へ「訴えてよい」「償いを要求してよい」と教えている。被害者は始めは戸惑うが、聖書と法律に基づいて教えると理解してくれる。

サイコパスでは
 「あの牧師はサイコパスではないか」と思うときがある。相手によって態度を変える。巧妙に立ち回るので、周囲の人は気付かない。事実を織り交ぜてうそをつくので、周囲にはもっともらしく聞こえる。加害者なのに涙を流して被害を訴えるので周囲は混乱する。教会員が段々減少し、後で調べると、ひどく裁かれ、罵倒され、傷ついて辞めている事が判明した。まさか牧師に精神鑑定を受けたらとは言えない。それで、被害者の相談をうけつつ、法的対応を検討している。 
by maranatha | 2009-12-22 07:47
宗教問題

by maranatha