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村上 密 Blog

なぜ教会で心病むのか

 第二回特別セミナーが6月に沖縄で開催される。今回のテーマは「『健全な教会と健全な信仰』~なぜ教会で心病むのか~」である。ショッキングなテーマに読者は驚いておられると思う。私が心病むカルト信者をカウンセリングするようになたのは1990年代からである。心病むクリスチャンをカウンセリングするようになったのは2000年代からである。特に2005年からカルト化した教会の心病むクリスチャンのカウンセリングが急増した。なぜ心病むかで示唆に富む文章を目にしたので紹介したい。本は『人生の四季』(ヨルダン社)で、著者はポール・トゥルニエである。彼は教会の中で心病む人がたくさんいる原因を次のように指摘している。「その原因はキリスト教の偏向にあります。心理学者たちの攻撃はー私はこう確信しています。ー健全で真正な教会に向けられているのではありません。今日いたる所の教会を蹂躙している道徳主義に向けられているのです。道徳主義は人間に恩恵によるひろやかな解放をあたえるかわりに、過ちを犯すのではないかという抑圧的な不安の重荷を与えているのです。」これは今日のカルト化した教会に当て嵌まる。彼らは「悪霊からの解放」を叫びながら、「いつサタンに攻撃されるかわからない」と抑圧的な不安を絶えず信徒与えている。そして罪のリストを示して、「このような罪が悪霊が侵入するところとなる」と強調している。トゥルニエが指摘する「抑圧」はカルト化した教会に充満している。彼は道徳主義を「教会の幼稚退行現象である」と言っている。幼児は力と恐怖によって行動を縛られる。幼稚化した信徒も偽りの「権威」と恐怖で縛らている。これはキリスト教内に見られる病理現象である。この病理現象は教会成長を求める教会、ムーブメントを追っかける教会、権威主義的で物質欲の強い牧師に顕著に見られる。
by maranatha | 2010-04-01 21:00
宗教問題

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