2012年 09月 16日
おかしなキリスト教用語
おかしな用語を、すばらしい用語として使用すると、普通の人からはおかしな人、おかしな教会と見られます。1980年代から使用された流行り言葉で、中世の魔女狩りにも似た「悪霊追い出し」や成功哲学を神学に応用した「繁栄の神学」、キリストの救いを不完全としかねない「断ち切り」、平安を与えず恐れを与える「苦い根」等は、背教化していくキリスト教との指摘もあります。なぜなら、聖書からの説教ではなく、これらのムーブメントに走る教会は、現象と体験談が中心の説教に流れ、体験主義に傾斜しているからです。そこでは、体験を正当化するために、聖句が利用されているにすぎません。
キリスト教のカルト化は、新しい用語と新しい運動によって教会に浸透してきました。カルト化が著しいと指摘されている教会の信者の言葉には、意味不明の言葉、カタカナ用語、自分たちだけに通用する用語、表現力の乏しさが顕著です。更に、自分たちの教会が世界で一番すばらしい教会、そこに属している自分たちは霊的エリートだ、という高慢が共通しています。世間に通用しない用語を多用すると、世間との関係が薄れ、その宗教団体の中だけが、気持ちを共有できるところとなり、信者の囲い込みが出来上がります。言葉が乱れると、生活も乱れます。おかしなキリスト教用語を使い続けるとおかしな信仰になります。気を付けましょう。