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村上 密 Blog

ピーター・ワグナーと「後の雨運動」

ピーターワグナーの「使徒的ムーブメント」のルーツ
 『C・ピーター・ワグナーの回顧録』を読んだジャッキー・アルノールによる分析がPDFファイルになっている。この中で、ジャッキーは「ワグナーはその使徒的ムーブメントが20世紀半ばの後の雨運動にさかのぼることを認めている。彼はその頃の者たちを”先駆者たち”と呼んでいる。個人の名前を挙げることはしていない。それは彼らがみな異端として信頼をおとしていることを知っているからだ。」と書いている。確かに、アメリカ・アッセンブリーズ・オブ・ゴッドはこの教義を異端であると判断している。もし、ピーター・ワグナーの「使徒的ムーブメント」を、日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッドの牧師が取り入れたらどうなるだろうか。、日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団教師倫理規程には「第二章禁止事項 第十条 異端やカルトの教えの禁止 教師は委ねられた人々に対し健全な教えを語り、自らも異端やカルトの教えに翻弄されてはならない。」とあるので、禁止事項に抵触する。以下に、その他の規程に抵触する問題を挙げることにする。

矛盾する行為1
 2013年10月11日から14日まで、国立京都国際会館で行われる「エンパワード21全日本大会」に日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団の理事長が出席する予定である。この大会には「後の雨運動」の継承者たちが多く参加している。また。「使徒」と紹介されている人物も講師として立てられている。このような大会に教団理事長が参加することが可能だろうか。異端であると判断した群れと一緒に「常軌を逸した祈り」を共にするのであろうか。参加することが常軌を逸しているとは思わないのだろうか。私は、今秋の教団総会でこの問題を追及する予定である。

矛盾する行為2
 『C・ピーター・ワグナーの回顧録』の中には「オカルト的教えである内なる癒し(インナーヒーリング)運動はアグネス・サンフォードやジョンまたはポーラ・サンフォードの偽教師によってヴィンヤードチャーチの中で流行した。ワグナーはこの異端の教えをフラー神学校のチャック・クラフトから学び受け入れた。」と書いてある。ジョン&ポーラ・サンフォードこそ、「エリヤハウス祈りのミニストリー」の設立者である。私が2004年教団総会でふさわしくない講師と判断して抗議した理由に、チョー・ヨンギがあった。実はもうひとつが「エリアハウス」の講師である。このミニストリーは教団理事、元理事、教団の牧師たちの中に随分と浸透し、「苦い根」が蔓延っている。なぜ牧師たちはこれがキリスト教的ではないことに気付かないのだろうか。

矛盾する行為3
 シンディ―・ジェイコブスが偽預言者であることはよく知られている。この人が「霊的戦い」「霊的地図」を広めた。この教えは、日本では全日本リバイバル・ミッションが中心である。。超教派の運動であるため福音派やペンテコステ派に関係なく浸透している。日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団の中にもこの団体と交流している牧師たちがいる。沖縄ではユタ信仰と近似しているためか、ずいぶんと教会で流行し、精神的な被害を被った人たちのカウンセリングを行った。

以上の事から、日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団では、牧師たちが、伝道と牧会の行き詰まりを打開しようとして、いろいろな超教派のムーブメントを教団外から吟味しないで取り入れ、間違った教えを正しいと思い込み、教会内への浸透を許している。惑わされていることに気付かないでいる。教団の監督責任と管理能力はないのでは、と言えば言い過ぎだろうか。そして、このようなことは、いずれの教団内でも起きており、ここに現代のキリスト教の危機がある。黙示録に何度も「耳のある者は御霊が諸教会に言われることを聞きなさい。」とあるが、それは1世紀の7つの教会にだけではない。御霊は現代の教会にも語りかけている。
by maranatha | 2013-06-16 07:36 | 後の雨運動
宗教問題

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