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村上 密 Blog

エンパワード21を実によって見分ける

 後の雨運動に連なる偽預言者たちと繁栄の神学に連なる貪欲な狼は、初めは預言者のような、羊のようななりをしていたが、時間の経過とともに、その真実な姿を現してきた。イエス・キリストの言葉は真実である。

実によって見分ける
 「偽預言者達に気をつけなさい。彼らの羊のなりをしてやって来るが、内は貪欲な狼です。あなたがたは、実によって彼らを見分けることができます。ぶどうは、いばらからは取れないし、いちじくは、あざみから取れるわけがないでしょう。」(マタイ7:15-16)

試しなさい
 「愛する者たち。霊だからと言って、みな信じてはいけません。それらの霊が神からのものかどうかを、試しなさい。なぜなら、偽預言者がたくさん世に出てきたからです。」(1ヨハネ4:1)

 後の雨運動と繁栄の神学の問題を調べれば調べるほど、神学的・倫理的問題が次次と明らかになってきた。これは氷山の一角である。この問題を整理するために、明白になったことを簡潔にまとめてみた。繁栄の神学の「総本山」であるORUが主導する「エンパワード21」を吟味してほしい。以下は、一般のニュースメディア(CBS、ABC、CNN、NBC、FOX、USA TODAY、ワシントン・ポスト、ニューヨーク・タイムス、クリスチャニティ・トゥディ誌等)の報道及びエンパワード21の公式HP等から判明した「12の事実」である。

事実1
 2007年11月、上院議員グラスレイ氏(元米国上院議会財務委員会議長)による、連邦捜査の対象となった6名のTV伝道者達(ベニー・ヒン、ケネス・コープランド、クレフロ・ダラー、ポウラ・ホワイト、ジョイス・マイヤー、エディ・ロング)の内、その半数(ベニー、ケネス、クレフロ)が、オーラル・ロバーツ大学(ORU)理事会の責任役員を務めていた。

事実2
 チョー・ヨンギとクレフロ・ダラーは、両者共、ORUから「名誉神学博士号」を授与され、両者共、繁栄の神学を信奉してきた。そして、更に、チョー・ヨンギは、今年2013年6月10日、韓国で在宅起訴され、クレフロ・ダラーは、2012年6月8日、娘に対する暴行・殴打・虐待行為により警察に逮捕された。更に、チョー・ヨンギは、「働きの初期の頃、オーラル・ロバーツのメッセージ集を使って説教していた」と自ら語っていた。

事実3
 2007年11月の連邦捜査の対象となったベニーの妻スザーンは、2010年2月1日、カリフォルニア州オレンジ郡の上級裁判所に正式に、ベニーとの離婚を申立て、その後一旦離婚した。

事実4
 連邦捜査の対象だった6名の内2名のTV伝道者ベニー・ヒンとポウラ・ホワイトは、2010年7月13日、イタリアのローマで手をつないでデートをしていた。その写真が「The National Enquirer誌」(2010年7月23日付)に掲載された。同年7月30日、ベニーはカリフォルニア州オークランドでのクルセードの最中、公に「ポウラとの交際があった」と認めた。「The National Enquirer誌」は、ベニーが偽名で5つ星ホテルを予約し、ポウラと3泊したと報道した。また、このスキャンダルで損害を被った「カリスマ誌のストラング社」が「契約上の倫理事項違反」との理由で、ベニー・ヒンに対し、約2500万円の損害賠償訴訟を提起した。

・カリスマ誌の記事:http://www.charismamag.com/site-archives/570-news/featured-news/11683-benny-hinn-admits-friendship-with-paula-white-but-tells-tv-audience-its-over
・クリスチャニティ・トゥディ誌の記事:http://www.christianitytoday.com/gleanings/2011/february/benny-hinn-sued-by-strang-co.html

事実5
 今年2013年3月3日、ベニー・ヒンと2010年に離婚していたスザーンは再婚し、改めて挙式したが、その際、司式をし祝福を祈ったジャック・ヘイホードは、1990年代当時から一貫してベニー・ヒンを称賛してきた人物で、現在、「エンパワード21の共同議長」を務めている。

事実6
 2007年10月、ORUから解雇されたORUの教授達3名が、ORU総長リチャード・ロバーツとORU理事会に対し訴訟を提起し、その際、被告となったORU理事会のメンバーは、連邦捜査の対象となったベニー、ケネス、クレフロであり、その後、総長リチャード・ロバーツと共に辞任した。

事実7
 現代の繁栄の神学の代表的信奉者達(ベニー、ケネス、クレフロ、ジョエル)の内、ベニーを除いた3人(ケネス、クレフロ、ジョエル)は皆ORUの卒業生であり、ベニー、ケネス、クレフロはORUの理事だった。また、クレフロはオーラル・ロバーツとケネスを師と仰ぎ尊敬している。

事実8
 現代の繁栄の神学の「ゴッドファーザー」と評されるケネス・コープランド
http://www.newreleasetuesday.com/authordetail.php?aut_id=466
彼は、1960年代、ORUの「パイロット」で「車のおかかえ運転手」だったが、1967年30歳の時にORUに入学し、その後、「ワード・オブ・フェイス・ムーブメント」の父と評される「ケネス・E・へーゲン」の下で学んでいた。

事実9
 ケネス・コープランドhttp://en.wikipedia.org/wiki/Kenneth_Copelandの義理の息子は「ジョージ・ピアソンズ」(ケネスの長女テリーの夫)であり2008年1月のORU理事会メンバー総入れ替え迄の期間、長年「ORU理事会の議長」を務め、同時期、義父のケネスもORU理事で、共に2007年10月の訴訟の被告となったORU理事会の役員だった。

事実10
 2007年10月にORUの元教授達3名に提訴され被告となったORU理事会の役員の中に、ケネス以外に著名なTV伝道者「マリリン・ヒッキー」もいたが、ケネスもマリリンも共に、現在、エンパワード21の公式HPのリーダー名簿に写真付で載っている。

事実11
 2005年から「国際霊的リニューアルセンター」の実行委員長を務め、その後、2008年からORU理事会の「副議長」の立場にあり、今年2013年1月に、ORUのトップであるプレジデント(総長)に選ばれた人物が、ビリー・ウィルソンであり、ウィルソンは、現在、エンパワード21の議長であり、リーダーである。

事実12
 2008年6月23日、ピーター・ワグナーが「現代の3大使徒」とみなすチェ・アン、ビル・ジョンソン、ジョン・アーノットらは、「トッド・ベントレイ」をレイクランド・リバイバルの「油注がれたリバイバリスト」として公に任命し、油注ぎと祝福を祈った。ところが、同年8月12日、ベントレイは、それまで9年間連れ添ってきた妻の元を去ると発表し、翌年2009年3月、教会の女性スタッフと再婚した。ベントレイの「後妻ジェサ」は、「ORUの創始者オーラル・ロバーツと夢で会い、象と金のライオンの幻を見た」と証した。ベントレイは祈りの際、暴力を振るい会衆に怪我をさせてきた事と女性の天使「エマ」と遭遇したという証、及びウィリアム・ブランハムを崇拝している事で有名だが、ベントレイを公にリバイバリストと認め祝福を祈った「ビル・ジョンソン」が、現在、エンパワード21のリーダーの名簿に名前を連ねている。

 エンパワード21に名を連ねるリーダーたちは、その信奉者たちによって、好意的に紹介されてきた。彼らの問題点は、言語の壁もあって、日本人には十分に伝えられてこなかった。しかし、「常軌を逸した祈り」の集会に疑問を感じた私は、問題をブログで指摘してきた。このブログを読んで、同じように疑問を持った友人が、米国の情報を調べて提供してくれるようになった。こうして私たち(調べる者と読む者)は思いのほか「エンパワード21」の実態をよく知ることができるようになった。ビリー・ウィルソンが世界中のペンテコステ・カリスマ・第3の波の教会を、このムーべメントで糾合しようとしている。

*2013年6月29日ブログを再掲載
by maranatha | 2013-10-12 16:44
宗教問題

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