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村上 密 Blog

『催眠上・下』

 『催眠上・下』(ラ―シュ・ケプレル/ヘレンハルメ美穂[訳] ハヤカワ文庫)を読み終えた。毎週本屋に立ち寄るのが習慣である。「北米ベストセラー 完全映画化」の赤い文字に引きつけられ、本の裏表紙の「じつはバルク医師は、十年前のとある事件から、もう二度と催眠術は使わないと誓いをたてていた。しかし、このまま犯人を野放しにすれば、次の犠牲者が出る。ついに封印を解く決心をバルクだが・・・」を見て、購入することにした。実は、私も催眠術を約30年封印している。私は、カエルを金縛りにしたり、コガネムシを動かなくしたり、鳩を金縛りにしたりすることができる。子どもがそれを知って、鳩にやって見せて、と言う。それで公園に行き、エサで鳩をおびき寄せ、素早く捕まえ、横たえ、目から木切れで線を引く。すると、鳩は飛べなくなる。手を叩くと、飛び去って行く。もう一度、せがむ。もう一度、やって見せた。どうしてできるの、と聞くので、再度捕まえて、手順を教えた。何のことはない。ここでは種明かしはしない。ある人が、相談に来た。窓の外から文鮮明が招くので、窓を開けて飛び降りようとする。何度引き留めても飛び降りようとするので、始めて催眠術を試みた。簡単にかかり、飛び降りることを防ぎ、脱会のきっかけになった。結果は良い結果であるが、私はそれ以来催眠術を封印した。キリスト者として、相談者を、無抵抗にしてはいけない、と判断したからである。自由意思を尊重することが私の立場である。私は封印をこれからも解くことはない。私はできるからするのではなく、できてもしない。封印しているものは他にもある。それは、私を不自由にしてはいない。むしろ、私を支えている。

by maranatha | 2013-11-29 22:24
宗教問題

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