2014年 12月 03日
「サタン」
「サタン」は旧約聖書中のヨブ記(1、2章)ゼカリヤ書(3章)1歴代誌(21章)に出てくる。ヘブライ語聖書の三部構成の中で、ゼカリア書は「預言者」に、ヨブ記と1歴代誌は「諸書」に属する。年代的には、ゼカリア書はバビロン捕囚期後であり、1歴代誌もバビロン捕囚期後である。ヨブ記は時代背景としては族長時代であるが、バビロン捕囚期後の「諸書」の中に属している。バビロン捕囚期前の預言者エゼキエルは14章14節でヨブに言及しているので、これは「諸書」の編纂される前の『ヨブ記』と見做すことができる。それで分かることは、ヨブ記で取り上げられる「サタン」が最も古いと言うことである。「サタン」は、堕落する前には別の名前があったと思われる。ミカエルやガブリエルのように「エル」(神)が付いていたであろう。
アヒトフェルはダビデの議官である。「当時アヒトフェルの進言する助言は、人が神のことばを伺って得ることばのようであった。」(2サムエル16:23と言われている。しかし、アヒトフェルとは「(私の)兄弟は愚かである」との意味である。親が生まれた子に付けた名前ではない。ダビデへの謀反の計画が破たんし、自死した以降に付けられた名と思われる。
by maranatha
| 2014-12-03 18:44
| 霊の戦い