毎日新聞(下記掲載)にフランシスコ・ローマ法王の写真が掲載されている。写真を見ると自然と中央にある紋章に目が行く。天国の門を開くという鍵がクロスしている。その鍵に蛇がからんで向かい合っているように見える。しかし、拡大すると、王冠から出ているリボンである。人騒がせな紋章である。「バチカンに15の病」があるように、プロテスタントにも病がある。いくつだろうか。法王は改革を進めているが、プロテスタントは誰が進めているのか。
ローマ法王:「バチカンに15の病」…クリスマス前に批判
毎日新聞 2014年12月24日 10時46分(最終更新 12月24日 13時16分)
法王庁高官との会合で演説するフランシスコ・
ローマ法王=
バチカンで2014年12月22日、AP関連記事
法王庁はカトリック教会の「中央政府」にあたる組織。南米アルゼンチン出身の法王は昨年3月の就任以来、法王庁の改革に取り組んでおり、クリスマスにあたって、硬直化した組織の弊害を診断し、高官に心構えを説いた形だ。法王は歯に衣(きぬ)着せぬ発言で知られる。法王は演説の中で「法王庁は人体と一緒で病気や機能不全になる。自己批判をせず、時代に遅れないようにせず、改善しようとしないのであれば病人の身体(組織)だ」と指摘した。
その上で、思い上がった「不死身だとの勘違い」、仕事をするにあたっての「働きすぎ」や「計画の立てすぎ」、他人の陰口をたたく「うわさ話のテロ」、権力を追い求め、メディアを使って他人をけなす「見せびらかし」−−などの「病」を列挙した。
法王庁はイタリア人が主流派を占め、近年、スキャンダルや内部抗争が表面化した。約1300年ぶりに欧州域外から選出されたフランシスコ法王は構造改革を進めているが、内部の抵抗があり、最近のインタビューで「改革は2015年には終わらない」と語った。