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村上 密 Blog

善管注意義務

 牧師と責任役員は、教会の運営の責任を担っているので、教会内で問題が生じた時、責任が問われることがある。民法第644条、出エジプト21章から教えられるのは、善管注意義務である。

善管注意義務の意味
 善管注意義務とは、「デジタル大辞泉の解説」によると、≪「善良な管理者としての注意義務」の意≫業務を委託された人の職業や専門家としての能力、社会的地位などから考えて通常期待される注意義務のこと。注意義務を怠り、履行遅滞・不完全履行遅滞・行不能などに至る場合は民法上過失があるとみなされ、状況に応じて損害賠償や契約解除などが可能となる。善良なる管理者の注意義務。[補説]民法第644条に「受任者は、委任の本旨に従い、善良な管理者の注意をもって、委任事務を処理する義務を負う」とある。

聖書から見た善管注意義務
 聖書は「責任」の重要性を説いている。人は、未然に防げたかもしれない悪い出来事、自分の不注意や思慮の欠如から生じた問題に対して責任がある。聖書は次のように教えている。「牛が男または女を突いて殺した場合、その牛は必ず石で打ち殺さなければならない。その肉を食べてはならない。しかし、その牛の持ち主は無罪である。しかし、もし、牛が以前から突くくせがあり、その持ち主が注意されていても、それを監視せず、その牛が男または女を殺したのなら、その牛は石で打ち殺し、その持ち主も殺されなければならない。もし彼に贖い金が課せられたなら、自分に課せられたものは何でも、自分のいのちの償いとして支払わなければならない。」(出エジプト21:28~30)この箇所の後(出エジプト21:33~36)にも善管注意義務について書いてある。

by maranatha | 2015-01-08 17:29
宗教問題

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