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村上 密 Blog

預言者と音楽

 預言者と音楽の関係について聖書を調べて見た。サウルが王になる前に預言者の一団に出会う場面がある。「あなたがその町に入るとき、琴、タンバリン、笛、立琴を鳴らす者を先頭に、高き所から降りて来る預言者の一団に出会います。彼らは預言をしています」(1サムエル10:5)

 ダビデの時代に「4千人は私が賛美するために作った楽器を手にして、主を負賛美する者となり」(1歴代23:5)、「ダビデと将軍たちは、アサフとヘマンとエドトンの子らを奉仕のために取り分け、立琴と十弦の琴とシンバルをもって預言する者とした。その奉仕に従って、仕事についた者の数は次のとおりである。」(1歴代25:1)そして「アサフの子では、ザクル、ヨセフ、ネタヌヤ、アサルエラ。これらはアサフの子で、王の指揮に従って、預言するアサフの指揮下にあった。(1歴代25:2)更に、「エドトンの子は、ゲダルヤ、ツェリ、エシャヤ、シムイ、ハシャブヤ、マティテヤの六人。立琴をもって主をほめたたえ、賛美しながら預言する彼らの父エドトンの指揮下にあった。」(1歴代25:3)加えて、「神のことばに従って、角笛を高く上げる王の先見者へマン」とあり、預言者と先見者が深く音楽と関係していたことが分かる。詳しくは1歴代誌25章に書いてある。

 「ダビデの幕屋の回復」を強調する人々が、ダビデの箇所を用いて、楽器を奏で、賛美をし、時には預言をする。これは単なる模倣であり、回復ではない。ネット上に流れている映像は見るに堪えない。エクスタシー状態の音楽は「やかましいどらや、うるさいシンバルと同じ」(1コリント13:1)である。ヤコブがエルサレム会議でアモス書から引用した「ダビデの幕屋を建て直す」は、異邦人が救われ、聖霊に満たされて、教会が建てられて行くことと指摘している。パウロはこのことをエペソ人への手紙2章11節から22節の中に詳しく書いている。ダビデの幕屋を教会と解釈しながらも、幕屋の回復をダビデ時代の賛美の回復と直接結びつけるところに飛躍がある。私たちの理解をヤコブ、パウロが言っている見解に留めて置くべきである。

by maranatha | 2015-03-16 11:06
宗教問題

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