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村上 密 Blog

『修道女フィデルマの挑戦』を読んで

修道女フィデルマの挑戦』(創元推理文庫 ピーター・トレイン/甲斐萬里江)を休暇中に読んだ。私はこのシリーズを愛読している。なぜ読み続けるのか。教会法をどのように事件や問題に用いているかが、私の現在の働きと関連しているからである。今回読んで、いま取り組んでいる問題解決のヒントが与えられた。同じような記事が本の中にあるわけではない。読んでいるとき、そうだ、これが使えると頭に浮かんだのである。それは、時効になった件で、加害者に問いただしたが、最初は、覚えていないと発言した。やがて、やっていないと発言した。この出来事には目撃者が複数いるので、やっていることは証明できる。やっていないと発言したことで、加害者は嘘をついたことになる。出来事は時効で問えないが、嘘の発言は公に所属団体に訴えている人を嘘つき呼ばわりするわけであるから、刑法第233条(信用毀損及び業務妨害)にあたるのではないかと考えたわけである。

今まで、刑事・民事で時効となった出来事を、時効のない教会内の規則や倫理規程等で問題を起こした人物の処分、償い(損害賠償とは言わない)、団体の謝罪を取り付けたりしてきた。結果を出すまでには長い時間がかかる。特に団体は機関決定をするために、訴えた側は忍耐しなければならない。しかし、忍耐して問題解決に取り組むことによって、いろいろな学びをすることになる。牧師の姑息さ、団体の自己保身を目のあたりにして、神に仕えると言いながら大したことはない人物だったと分かることによって、精神的に優位になっていく。牧師や団体が尊敬を受けているのは、信者が現実を知らないで、従来のイメージでみているからである。私は多くの個人と団体を相手に交渉を続けてきた。誠実な個人や団体は稀である。



by maranatha | 2018-01-08 23:06 | 教会
宗教問題

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