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村上 密 Blog

転籍 転会 退会 脱会 除籍

 教会員は教会に申し出て所属教会を変更(転籍)することができます。申し出を受けた教会は、役員会の議を経て、転会状を発行します。申請人は、それを入会希望教会に提出します。扱いは、教会が転会状を郵送します。受け入れ教会は役員会の議を経て、転籍手続き完了の通知を郵送し、円満に転籍が終了します。

 退会は自分の一存で教会を去ることです。退会届というタイトルに理由を書き添えて出せば終了です。所属教会の了解を取る必要のない、教会籍を抹消する方法です。「今後一切の連絡をおことわりします。」と記入すれば、文書が郵送されたり、電話がかかることもありません。退会は転籍したいのに所属教会が承認してくれない場合、抗議の意を含む対応の方法です。籍が自動的に無くなるので、どこかの教会に籍を入れたいときは、転籍手続きを取らず、受け入れ教会の入会承認が必要なだけです。

 脱会は、自分の所属している「教会」が異端やカルト或いはそれに準ずると判断したとき、自分の籍を自分の一存で抹消する方法です。これは、内容証明で出します。「脱会」とタイトルを書き、簡単な理由を述べ、「以後一切の連絡をおことわりします。」と書き添えます。強い抗議を含む方法で、脱会届を受けた側はダメージを受けます。

 除籍は、教会員としてふさわしくない重大な行為を教会が知ったとき、教会が最終的に取る処分です。その前に教会は段階を踏むべきです。注意、勧告が必要です。それでも悔い改めない場合に除籍します。除籍は教会員にとって不名誉なことです。教会規則に除籍に関する事項がない場合、慎重に扱わないと名誉毀損を訴えられることも考えられます。教会は規則に戒規を置き、対応する必要があります。戒規がない場合、陪餐停止が一番重い処分です。その意味を知る人にとってそれは苦痛です。苦痛を覚えない無自覚な人には除籍が一番ふさわしい処分です。コリント化している現代の教会状況を考えるとき、教会規則に戒規を条項としてもうけるべきです。除籍は申し出るものではなく、教会が下す判断です。

 以上の項目は、宗教トラブル相談センターに以外と多い相談です。教会籍は信仰に不可欠なものではなく、信仰生活に必要なものです。自分がクリスチャンであることを証言できても、それを客観的に証明するものが教会籍です。
 
by maranatha | 2008-12-08 11:02
宗教問題

by maranatha