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村上 密 Blog

正しいと正しいと思うは違う

なぜ、牧師が間違ったものに惑わされるのか。間違っていると思ったら避けるはずである。間違うのは正しいと思うからである。情報が不足している状態で、信頼する人や団体、親しい人がこれがいいよ、と勧められて取り入れることが間違いの一歩であることが多い。あるいは、情報誌で頻繁に取り上げられている場合、信頼度が増して、興味をそそられて選択することも考えられる。私は正しいことと正しいと思うことは違うと身近な人には言い続けている。思いに重点を置いた決断ではなく、情報を精査して選択する習慣を身につけなければ、間違いを繰り返すことになる。

教会をいかに成長させるか。このようなことを教会の目的にしてはならない。教会は福音を伝えるのが使命である。大きくするのが使命ではない。人を救われるのは神である。人が救うのではない。努力をすれば成長できると思い込んで思うようにいかなくなることが繰り返されるときに、自分は召されていないのだろうかと思い続けて燃え尽きることがある。思うようにならないのが普通である。牧師のリーダーシッップについてセミナーが幾たびも繰り返されてきた。「仕えられるためではなく、仕えるために」(マルコ10:45)とはっきりとした教えがあるにも関わらずに異なる教えが流布している。それは、リーダーシップを教える人がこの分野でいわゆる「成功した器」とみなされているからである。教会を短期間で大きな群れに成長させ、さまざまな奉仕者を擁する教会になった、と触れ込みがあれば、「成長」で悩んでいる牧師は教えを願うだろう。それが間違いである。それぞれにはそれぞれの役割があり、自分の役割や使命を理解して、そこから何ができるかを、人からではなく自ら問いながら進むべきである。そうすれば、他者との比較ではなく、神と自分との関係の中でよそ見をしない牧会者として生きていける。集団の中で同調圧力で選択するのではなく、オリジナルな役割を果たすことができるようになる。

# by maranatha | 2024-08-23 12:56 | 牧師

イスラエルを祝福する者は祝福されるか?

「約束は、アブラハムとその子孫に告げられました。神は『子孫たちに』と言って多数を指すことなく、一人を指して『あなたの子孫に』と言っておられます。それはキリストのことです。」(ガラテヤ3:16)アブラハムへの祝福がキリスト・イエスによって異邦人に及」(ガラテヤ3:14)ぶのはイスラエルと祝福することによってではない。イスラエルならば聖書が語る一人が多数に置き換わることになる。聖書の一部が使われていても、それが適切な引用でないならば警戒しなければならない。聖書を我田引水する者の意図を応援する必要はない。
# by maranatha | 2024-06-29 18:17 | 聖句の誤用

「イスラエルを祝福する者は、祝福される」の解説

「イスラエルを祝福する者は、祝福される」ということを聖書が言っているように強調する団体がある。団体は、次の聖句を根拠にしている。「 あなた(アブラハム)を祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地上のすべての民族は、あなたによって祝福される。」(創世記12:3)ここはアブラハムのことを言っているのであってイスラエルではない。パウロは「聖書は、神が異邦人をその信仰によって義と認めてくださることを、前から知っていたので、アブラハムに対し、『あなたによってすべての国民が祝福される。』と前もって福音を告げたのです。」(ガラテヤ3:8)パウロは、祝福を「神が異邦人をその信仰によって義と認めてくださること」であると教えている。さらに、パウロは「キリストは、私たちのためにのろわれたものとなって、私たちを律法ののろいから贖い出してくださいました。なぜなら、『木にかけられる者はすべてのろわれたものである』と書いてあるからです。このことは、アブラハムへの祝福が、キリスト・イエスによって異邦人に及ぶためであり、その結果、私たちが信仰によって約束の御霊を受けるためなのです。」(ガラテヤ3:13、14)と説いている。祝福は「信仰によって義と認めてくださる」(3:8)「信仰によって約束の御霊を受ける」(3:14)ことである。旧約の祝福に自分の概念(ご利益主義)を持ち込んではならない。イズムやムーブメントを持ち込んでもならない。大切なことは新約で取り上げられ、説明されてある。お題目を唱えるような信仰から卒業すべきである。今の「イスラエルを祝福する者は、祝福される」に取り組んでいる教会は、見当違いなことを実践している。すでに、イエスをキリストと信じる信仰によって、私たちクリスチャンは義と認められ、約束の御霊を受けている。その他の祝福を求めるのであれば、それは的外れである。祝福を求めるのではなく、祝福はもう与えられているのである。

これは2016年5月17日のブログの記事である。一部を訂正加筆して再掲載する。

# by maranatha | 2024-06-29 18:02

イスラエルを祝福する者は祝福される?

この言葉はよく聞く言葉である。この言葉を聞いたとき、そのイスラエルを定義するように、と尋ねる時がある。だれも明確に定義を述べる人はいない。そのような聞き方をする人がいないからである。例えば、日本を祝福する者は祝福される、と聞いたとすると、人は国家として捉える人もいれば、民族として捉える人もいるだろう。まさか特定の宗教と関連付けする人はいないだろう。もし、イスラエルを国家と定義する人がいたら、その国家は上記の言葉が語られた時代と大きく異なっていることに注意しなければならない。イエス・キリストを通してあらゆる国の人々は祝福される。このことをパウロはアブラハム契約の成就と述べている。新約聖書の教えから特定な民族や国家を祝福するものは祝福されるとは導き出すことができない。また、イスラエルを民族として定義する人がいたとしたら、必ずしも全てのユダヤ人が唯一神を信じているわけではないと述べておこう。信じていない人をイスラエルの中に含めて民族を祝福しているのであれば、旧約聖書の教えに反する。なぜなら、信じないものは裁かれるからである。聖書には「あなた(アブラハム)を祝福する者をわたし(神)は祝福し」(創世記12:3)とある。その後、イサクがヤコブを祝福するところである(創世記27:29)。創世記26章24節を考慮すればアブラハム契約を継承する者を祝福する者への祝福であることがことが分かるはずである。その契約の成就者がイエス・キリストであるから、重ねて言うが、特定な国家とか民族を祝福する者が祝福されるとは、新約聖書からは導き出せない。パウロ流の言い方をすれば、信仰によって義とされた人々を祝福する者は祝福されるであって、ユダヤ人と異邦人の区別はない。

2014年6月16日の記事であるが、再掲載することにする。随分と「イスラエルを祝福する者を祝福される」は誤用されてきた。スローガンに踊らされないようにしよう。

# by maranatha | 2024-06-29 17:51

暑さ対策

ある平屋の家を訪ねた。ひんやりしている。床下の通気がしっかりしているからだ。もし、家を建てるなら、床下の冷気を壁を伝って天井に誘導し、天井裏の熱気を外に排出するように考えていた。床下の冷気を天井裏に、天井裏の熱気を外に排出するように風の流れを作れば、室内の気温を下げることができる。天井裏の熱気を排出するだけでは十分ではない。熱気は上に上がるが冷気は下にとどまる。ものごとはとどこおらないようにする方がよい。
# by maranatha | 2024-06-24 18:34 | 自然
宗教問題

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