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村上 密 Blog

カルト

 「カルト」という呼び方を団体に使用する場合、その団体が最低限度反社会的であることが必要です。キリスト教であるならば、宗教法人を取得し、民主的な教会運営をしているところを「カルト」「カルト化した」という表現はふさわしくありません。また人物に対してもです。ただし、牧師が独裁的で、役員会や教会総会を牛耳っている場合は、民主的な運営とは言えません。2chやブログの書き込みでレッテル張りする人がいますが、中傷された人が、名誉毀損や侮辱罪で訴えたら、法的対応を迫られます。氏名・住所を出して書いている人は法的知識を持っている人です。訴えるなら訴えなさい。法廷で事実認定に持っていけば「お釣」がついてくると対策立てて書いている人ですから、匿名の人は真似をしないようにしてください。また、私に対してカルト呼ばわりする人がいますが、カルトは価値観を転倒させますから、そう言う人はカルトに属しているか、カルト思考法に陥っている人です。法に基づいた行動がカルトであったら、何がカルトかを知らない人の妄言です。「ああ。悪を善、善を悪と言っている者たち。彼らはやみを光、光をやみとし、苦みを甘みとしている。」(イザヤ5:20)このような人が目覚めたら、自分に恥じ入るでしょう。

 民主的な運営には透明性が必要です。宗教法人を取得しても、オウム真理教のような犯罪を犯し、カルトと言われた団体がありました。オウム事件をきっかけにカルト犯罪を防ぐため、宗教法人法が改正されました。これで防げるとはとても思いませんが、1995年に改正された内容は大切だと思います。民主的な基準になるからです。

 宗教法人法には「第25条3 宗教法人は、信者その他の利害関係人であって前項の規定により当該宗教法人の事務所に備えつけられた同項各号に掲げる書類又は帳簿を閲覧することについて正当な利益があり、かつ、その閲覧の請求が不当な目的によるものでないと認められる者から請求があつたときは、これを閲覧させなければならない。」と書いてあります。閲覧を知らないか、知ってもそんなことをしたら「教会(教団)に居れなくなる」といった恐れを抱かせていたら民主的な運営はされていない証明です。宗教法人で認められていることをするのに、教会(教団)の中に嫌な目で見る人がいたら、その人の法的知識が低いか偏見です。「私たちには何も問題はない」と言いながら、閲覧させないのは教会(教団)にやましいことがあるからです。

 前項とは25条2項「宗教法人の事務所には、常に次に揚げる書類及び帳簿を備えなければならない。
一 規則及び認証書
二 役員名簿
三 財産目録及び収支計算書並びに貸借対照表を作成している場合には貸借対照表
四 境内建物(財産目録に記載されているものを除く。)に関する書類
五 責任役員その他規則で定める機関の議事に関する書類及び事務処理簿
六 第6条の規定による事業を行う場合には、その事業に関する書類

 宗教法人でない教会は、せめて、人格なき社団としての要件を満たしておかなければなりません。もし人格なき社団でもなければ、それは牧師の個人事業です。教会経費を引いた残金は、牧師個人のものです。
「①『規則』があって、規則の中に次の事項が記載されていることです。
・名称
・事務所の所在
・団体の目的
・代表の選任規定と代表権について
・団体の意思決定機関としての役員会・総会について
・会員の定め
・資産の適正な管理について
②『規則』に基づいて組織的に活動していること。」
( 『宗教法人こんなときどうするQ&A110』佐藤丈史 いのちのことば社より引用)
by maranatha | 2010-05-21 22:13
宗教問題