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村上 密 Blog

ザビエルの光と影

 ザビエル(1506~1552)は日本に最初にキリスト教を伝えた人として有名です。1549年8月15日に鹿児島に到着したザビエルは、この土地で約1年間布教しました。彼の日本での滞在はわずか2年でしたが、その業績は歴史に残り、1622年には教皇グレゴリオ15世によって列聖されました。これが光です。
 ザビエルは1542年にゴアに到着し、1546年5月16日付けの書簡で、ポルトガル国王ジョアン3世に、インドにおける異端審問所の開設を進言しています。1560年にはゴアで異端審問所が発足しています。その結果、多くのマラーノ(15世紀末から、スペインおよびポルトガルにおいて強制的にキリスト教に改宗させられた旧ユダヤ教徒)が安住の地を求めて行ったゴアで火炙りになりました。これが影です。このことを知っている人は稀です。
 
 雑感ですが、私は過去に「カルト監視機構」の必要性を訴えました。このことに対してある人が「『カルト監視機構』という名の秘密警察」と批判したことがありました。カルト監視機構が国家権力と結び付かない限り秘密警察とはなりません。むしろ、自民党政権下、自民党と協力していたカルト宗教が「スパイ防止法」制定に奔走しました。この法案が宗教をも監視下に置くことは一部の人にはよく知られていました。カルトを叩いていた私や他の人がカルトから監視されることも考えられたのです。危ういのは権力と結び付いた宗教です。キリスト教の一牧師の案に大袈裟な警告は夢想家の戯言です。
 さて、キリスト教は世間に良いイメージを持たれています。そのイメージが近年カルト化した教会によって低下していることは読者の知るところです。このような問題を正すためには裁判が必要だとする私に対して、沖縄南部牧師会は声明文を過去に発表しました。また、沖縄リバイバル教会の儀間盛夫氏の裁判で、当時の南部牧師会の喜納政弘会長が、南部牧師会の総意と偽って裁判所に陳述書を提出した失態はよく知られています。南部牧師会はこのことを正すことも出来ないで会長の交代を繰り返しています。キリスト教のイメージが低下したのは牧師と牧師会の倫理観が低下してきたからが私の見解です。次々と牧師の不祥事が明るみになっています。それを擁護する牧師もいます。被害者は二重三重に心に痛みを受けています。このような被害を知っていながら対策室を開設する教団は稀です。いつまでも限られた牧師たちがやっていること事態がキリスト教の怠慢です。
 最後に、「霊の戦い」が中世の「魔女狩り」と同じようにならないことを私は望みます。「原因帰属論」の私の記事を参考にして下さい。キリスト教は正しいことだけを行ってきたのではありません。歴史的な大きな誤りを幾たび繰り返してきたのです。過去の歴史を学べば、現代の問題も見えてきます。キリスト教の光と影を知ることも、ザビエルの光と影を知るのと同様に必要です。
by maranatha | 2010-07-22 16:01
宗教問題