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村上 密 Blog

社会派か福音派か

 戦後キリスト教会は社会派と福音派に分かれました。社会派は社会問題に取り組みました。「伝道」と言う言葉は社会派の中では死語でした。最近は伝道をよく聞きます。伝道をしなかったことによって信徒が高齢化し、信徒数が激減しているからです。代表的な日本基督教団の執行部が代わった事によって従来の路線が変わりました。福音派は伝道一本槍でした。しかし、スイス・ローザンヌにおける「世界伝道会議」(1974年)においてキリスト者の社会的責任が強調されました。それから社会問題にも目を向けるようになりました。飢餓問題はよく取り上げられます。人道的支援にキリスト教的隣人愛が近いからです。
 私は福音派からは社会派のように見られます。社会派からは福音派と見られます。それは統一教会が引き起こす社会問題に取り組んだからです。1970年代に統一教会の活動は社会問題となり、世間の注目を浴びました。入信した子どもが職場を放棄して、失踪する事件が多発しました。私が大阪府の高槻市で伝道を始めたのは1981年です。その当時この問題に取り組む人はわずかでした。その後社会派の牧師たちが本格的に取り組むようになりました。さらに、マスコミや弁護士たちと協力して霊感商法にも取り組みました。私はイエスが病人を癒し、福音を伝えている姿を通して、福音だけではなく、人々の必要にも答えるべきだと思い始めていました。統一教会の教えの矛盾を指摘して脱会させるだけでなく、真理を知りたいと思っている人に福音を語り、救われる人が続出しました。私の心の中で社会的問題と福音が一つになっていきました。本来のキリスト教は社会派や福音派と区別するものではありません。キリスト教の徳目である隣人愛は政治、社会、経済、戦争で苦しむ人にも手を伸ばすべきだからです。
 私の働きは、キリスト教の異端問題からカルト問題を含むようになり、さらにキリスト教のカルト化の問題まで扱うようになリました。キリスト教のカルト化は日本だけの問題ではありません。世界中で起きている現象です。教会が世俗化し、効率化を求め、牧師の独裁を許すほどに教会論がゆがめられました。その歪が社会問題を起こすまでになっています。私は当分キリスト教のカルト化の問題を取り組んでいかなければならないと思っています。
 今日、社会派と福音派と色分けする時代は終わっています。しかし、人々は今までのカテゴリーの中に留まっています。人々の救済のために殻を破る思考が大切です。真理はあなたがたを自由にすると聖書は教えています。真理に基づいて自由に行動することが、人々の社会的必要に応え、福音の前進に繋がる。これが今の私も働きです。
by maranatha | 2010-09-03 08:16
宗教問題