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村上 密 Blog

嵌める

 ある牧師がある伝道師に依頼されて、異端を信じているとは知らずに、ある人に洗礼を授けました。ところが、牧師は洗礼後にその人の信仰告白を聞いて驚きました。だれが聞いても異端を信じていることが明白な告白だったからです。それは異端を信じている告白で、洗礼を受けるに相応しい信仰告白ではありませんでした。

 ある伝道師はやがて牧師となり「異端を信じている人に洗礼を授けた牧師」と人から言われるようになりました。「私は洗礼を授ける資格は当時なかったので、洗礼を授けたことはありません。」と言い開きをしました。確かに、この牧師が授けたのではなく、依頼された牧師が洗礼を授けたのです。伝道師は牧師を欺いたのです。

 洗礼前に、伝道師は「信仰告白」の文書を手にしていましたが、牧師にはその「信仰告白」の文書の内容を知らせませんでした。牧師は伝道師を信頼し、洗礼を授けました。牧師は告白しています。「事前に知っていたら洗礼を授けはしませんでした。」

 自分の手を汚さずに、他人に手を汚させるこの手口は、まともな伝道師のすることではありません。その後も信者は異端を信じつづけました。伝道師が転任した後、数年後、このことが発覚しました。後任の牧師は忍耐強く信徒を教化育成し、異端信仰を正しました。ところが、その他にも異端信奉者が教会の中にいました。

 前任者の伝道師と異端信奉者たちが連絡を取り合い、後任の牧師を悪く言い、牧会をしづらくさせていきました。それでも、後任牧師は複数の異端信奉者たちを相手に忍耐強く対応しました。

 後任牧師は前任者の異端信奉者への洗礼と牧会倫理逸脱を上部機関に問題提起しましたが取り扱いを拒否されました。それで、さらにその上の上部機関に問題提起しました。何年も後任牧師は上部機関と遣り取りをしましたが、上部機関は穏便に事を収めようとしました。その経緯を後日前任者は悪用します。

 上部機関が扱っている間、総会でも前任者の問題が取り上げられるようになって、前任者の問題が多くの人の知るところとなり、穏便に済ませることはできなくなってきました。総会で扱われている数年間、前任者は赴任先の教会の役員に、<教団からいじめられている。教会を転任させられる。>と事実を伏せ、役員を自分の味方にしていきました。

 とうとう追い詰められた牧師は、夫の牧師と共謀し、臨時総会を開き、出席した信徒に事の経緯を自分の都合の良いように発表し、賛成多数に持っていきました。自分の問題を上部機関の問題にすり替えたのです。教団離脱は成立したかに見られました。

 後日、教会の約半数の信徒が牧師夫妻に嵌められたと気づきました。現在、裁判中です。裁判の結果がどうなるかは予断を許しません。暴挙が通れば世も末です。なにが正義かです。原告である信徒が勝訴すれば、牧師夫婦は多くのものを失うでしょう。

 アハブ王の妻イゼべルは、ナボテの土地を強奪します。イゼべルはアハブ王の名と印を勝手に使い、偽りの証人をたて、法を利用してナボテを罠に嵌め、死に至らしめました。イゼべルは権限がないのに、実質的にアハブ王をコントロール下に置いていました。彼らは北イスラエル王国史上、最悪の人物たちです。ナボテは死にましたが、彼の死がナボテとイゼベルへの神の裁きを引き出しました。いつの時代にも小イゼべルはいます。悪と闘う人は傷つかずに勝利を手にすることはできません。

 カルト化した教会が増えています。教会規則のない教会もあります。教会規則があってもそれを知らない信徒がいます。知っていてもそれを活用できない信徒が多いようです。牧師任せの教会運営がカルト化して行く原因です。これからは信徒の力量が試されます。嵌められないように知識を身につけましょう。

 いつ、どこで、だれがを伏せました。長い年月かかった出来事です。多くの人々が関わってきました。そして、多くの人が傷つきました。また、多くの人が惑わされました。裁判が終わっても、壊れた人間関係をどのように回復するかは大きな課題です。
by maranatha | 2010-11-04 21:07
宗教問題