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村上 密 Blog

数学的にありえない

 アダム・ファウアーの小説『数学的にありえない上・下』(矢口誠/訳 文春文庫)の題名を拝借しました。「神学的にありえない」にしたいのですが、確率的な表現の方が理解しやすいと思ったからです。何度も書いてきたことですが、悪魔払いのことです。
 
 悪魔は一人です。サタンとも言います。実は、クリスチャンの中から「悪魔よ出て行け」「サタンよ出て行け」と追い出しをしている教会が多くあります。日本だけではなく世界中にあります。そこで取り合えず100,000教会で1,000,000人のクリスチャンに悪魔払いをしていることにします。同時に悪魔払いをしていると仮定しましょう。そうしたら、悪魔は一人ですから、999,999が間違いか、1,000,000が間違いとなります。こんなに確率の悪いことが、多くの教会で行なわれています。これは悪魔に惑わされている状態であって、悪魔が多くの人の中に住んでいる証拠ではありません。悪魔にとって騙されている人は放っていてもいいから「数学的にありえない」と言いたいわけです。
 
 神学的にありえないとは、聖なる神が、悪魔とクリスチャンの中に同居するはずがありません。聖霊降臨後、キリストの弟子達がクリスチャンから悪魔を追い出している箇所はありません。それでクリスチャンから悪魔を追い出すことはおかしいわけです。体験主義の人は「まちがいない」と言うでしょう。しかし、聖書的裏づけがありません。聖霊降臨は教会の誕生と言われています。聖霊の内住はこの時より、キリストを信じる人に成就するようになりました。もちろん、三位一体の神の内住でもあります。

 惑わされている人が多いので、度々blogで注意を促しています。間違った対応をされる人には、不安が増幅され、心を病むケースが起きています。中世の魔女狩りにも等しいことが現代で起きています。神学すること、思索することを放棄する人は、悪魔払いに走るのでしょうか。「数学的にありえない」「神学的にありえない」ことは早く止めましょう。
by maranatha | 2010-12-20 07:15
宗教問題

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