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村上 密 Blog

謝罪

 謝罪でよくあるのは、心からの謝罪と責任追求を逃れるための謝罪です。山田晃美氏は<私は謝罪した>と言っていますが、これは後者に属します。彼女の問題は牧会倫理上の問題とシュタイナー容認問題でした。彼女は被害者と教団関係者が同席している会場で、両方を謝罪する旨を告げ、別室で謝罪文を作成しました。しかし、書いてきたのは牧会倫理問題に対する謝罪だけでした。これさえも責任逃れが明白になったので、教会運営上大きな損害を受けた被害者は私に相談をしてきました。その後、私は明確な謝罪と償いを彼女に求めて来ました。ところが謝罪するどころか責任逃れのために、私に対する誹謗中傷を教団内外に繰り返してきました。そして、所属教会ごと教団を離脱するに至りました。彼女はこれまで一人称でシュタイナーを否定したことがありません。教団離脱の最大の原因は、シュタイナー容認問題を謝罪したくなかったことです。これからも彼女は一人称でシュタイナーを明白に否定することはないでしょう。また、シュタイナー信奉者達に洗礼を授けたのは間違いでしたと言うこともないでしょう。友人との関係が壊れることを恐れるからです。この友人は熱心なシュタイナー信奉者で、幼稚園の経営者です。経営者は山田晃美氏が貧しい秋田教会時代に物心両面にわたって支援した人物でもあります。これを麗しい師弟関係とはだれも言わないでしょう。

 新聞に東電の社長が謝罪している写真が掲載されています。テレビでは何度も謝罪の映像が流されました。謝罪で済まされない大事故の責任者として、今後の言動は絶えず注目されます。謝罪では済まされないと申し上げました。損害賠償が伴うからです。東電だけでは払いきれません。原発を認めた政府の責任もあります。今後、政府は東電と共に損害賠償に応じていかなければなりません。東電社長の謝罪が責任逃れではなく、心からの謝罪であると認められるためには、平身低頭、誠心誠意、謝罪につとめ、莫大な損害賠償を果たさなければなりません。謝罪には損害賠償が伴います。

 日本における原子力の推進者を調べてみると親米派人脈が登場してきます。日本の原子力委員会は1956年に設置され、初代と4代委員長は読売新聞社社主正力松太郎氏です。正力松太郎氏はA級戦犯不起訴で巣鴨プリズン出獄後、CIAのエージェントとして活動したことが、アメリカ国立公文書記録管理局によって公開された外交文書で明らかです。戦前の職歴は警視庁官僚、内閣情報局参与。正力氏人脈に連なる中曽根康弘氏は7・25代の委員長、その息子中曽根弘文氏は59・60代の委員長です。原子力とエネルギーに関係する科学技術庁長官は正力氏が1・4代を務め、中曽根康弘は7・25代、中曽根弘文氏は59・60代を務めました。因みに、中曽根康弘氏は、戦後の世界各国の指導者養成のため、1953年ハーバード大学で開かれたサマー・セミナーに留学した経験の持ち主です。。その時の監事役はキッシンジャー教授でした。キッシンジャーは大戦中はアメリカ軍情報部の下士官でした。彼が国家安全保障問題担当補佐官時代から国務長官時代まで神出鬼没の忍者外交を行なったことは有名です。中曽根康弘氏の政治家としての活動歴と長く首相を務めた背景が見えてきます。正力松太郎氏や中曽根康弘氏の原子力推進は原子力発電所建設となるわけですが、メディアは彼らの責任を問うことをしません。また、彼らが謝罪することもありません。しかし、記憶には留めておきましょう。戦後の政治史を解く鍵のひとつだからです。

 謝罪について詳しく学びたい人のために、『謝罪の研究 釈明の心理とはたらき』(大渕憲一 東北大学出版会)を推薦します。社会心理学の視点から、謝罪が分析されています。
by maranatha | 2011-04-12 19:33 | 謝罪
宗教問題