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村上 密 Blog

アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団の危機 1

 2010年11月のアッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団(以下アッセンブリー)の総会において、議案第八号「AG教団教師倫理規定の件」が可決しました。「第二章 禁止事項」の中に「第十二条(教団内における訴訟行為について) 教師は、教団内における争いを解決する手段として、聖書的な原則に立ち、話し合いと和解、赦しの姿勢で問題解決に当たることとし、司法の場における解決方法を極力回避することに努め、また、訴訟の提起ないしこれに類する解決手法を勧め、助勢することを行なってはならない。」を設けました。

 私はこの可決に、これからアッセンブリーは間違った道を歩み始めるのではないかと危機感を覚えました。教師性善説的理想論は危険です。善を悪、悪を善とも主張するカルトは、「裁判を受ける権利」を実質上取り上げても、内部規定を設けたりはしません。ところが、JEAに加盟して良識的と思われているアッセンブリーが、反社会的と受け取られかねない議題を総会で可決し、教団の全教師から「裁判を受ける権利」を「教団内における争いを解決する手段」と限定しつつも禁じたのです。従来、重要な議案は事前に教師全員に説明する機会を理事会は持ってきました。しかし、今回は抜き打ち的に可決に持っていきました。この手法そのものが独断的です。

 なぜ今ごろこの問題を公開するのかといいますと、議案提出者の教団理事会の中に、行き過ぎた条文であったとの反省がないからです。そこで、どのような議案が提出され、どのように私が反対の意見を述べたかを資料と共に公開し、キリスト教界にこのような教師倫理規定が広まらないように努めたいと思います。

 もし、教団の教師倫理規定を悪用し、教団財産を乗っ取ろうとする教師が出て、話し合いでも解決することが出来なかった場合、教団は大きな損害を受けます。異端を容認する教師が現れ、信徒を惑わし、教団財産を乗っ取ろうとした場合も同様です。「聖書的な原則」の通じない人物が登場する時、教団は無防備になります。損害を被ることが十分予想されるのに、理事会はどのように対応するのでしょうか。今からでも遅くありません。今年の総会で、「十二条を削除する」との改正案を提出することです。

資料
AG教団教師倫理規定の件

教職倫理規定について (村上密)

宗教団体の倫理規定で団体職員の裁判提訴や
 信者に裁判を勧めることを禁ずることの可否 (弁護士 山口広)


意見書 教団教師倫理規定第十二条について (弁護士 今村嗣夫)
by maranatha | 2011-07-15 05:30
宗教問題