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村上 密 Blog

赦し

 赦しについての相談がよくあります。相談の内容は、ペテロの質問に対してイエスの回答への質問です。「『主よ。兄弟が私に対して罪を犯したばあい、何度まで赦すべきでしょうか。七度まででしょうか。・・・『七度まで、などとはわたしは言いません。七度を七十倍するまでと言います。』」(マタイ18:21、22)このように聖書に書いてあるので、赦さないといけませんか。

 このような質問は、マタイの聖句(マタイ18:21,22)を使って赦しを説く牧師の影響を受けています。私は、ルカの「もし兄弟が罪を犯したなら、彼を戒めなさい。そして悔い改めれば、赦しなさい。かりに、あなたに対して一日に七度罪を犯しても、『悔い改めます。』と言って七度あなたのところに来るなら、赦してやりなさい。」(ルカ17:3,4)を示します。彼を戒めた人はいますか。彼は悔い改めましたか。彼はあなたのところに来て「悔い改めます」と言いましたか。マタイは加害者とその擁護者が多用する聖句です。しかし、それは赦しについて悔い改めが必要だと知っているユダヤ的背景を持つ人に対して書かれているので、「悔い改め」を省いているわけです。ルカは異邦人に教えを説いているので、よく分かるようにプロセスを説いているわけです。大切なのは赦しは悔い改めた人に与えられるのが聖書の教えです。ですから、牧師は私たちのようなユダヤ的背景を持たない人に対しては、ルカから赦しについて語るべきです。
by maranatha | 2011-08-05 15:30 | 赦し
宗教問題