2011年 08月 11日
アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団の危機 5
理事会の危機
2009年4月5日、鳴尾キリスト福音教会は臨時総会において教団離脱を決議しました。緘口令が敷かれる中で、私がこれを知ったのは4月9日です。さっそく関係者に連絡し、教団理事長には下記の文書を送りました。理事会の怠慢がこの前代未聞の処分逃れの教団離脱を招いたとも言えます。鳴尾キリスト福音教会の教会員の約半数の信徒が総会決議無効訴訟を起こしましたが、一審で敗訴しました。引き続き、高裁で係争中です。今秋の10月20日判決がくだります。
このようなことをブログで書く理由は、教団離脱が法律的に成立しても、信仰的良心と道徳的には完全に誤りである場合があることを知っていただきたいからです。また、異端や牧師による「教会乗っ取り」や教団離脱の問合せが最近続いているので、予防のための情報提供です。
以下の記事から山田晃美師がシュタイナーを容認し続けてきたことが読者に理解できると思います。
2009年4月5日、鳴尾キリスト福音教会は臨時総会において教団離脱を決議しました。緘口令が敷かれる中で、私がこれを知ったのは4月9日です。さっそく関係者に連絡し、教団理事長には下記の文書を送りました。理事会の怠慢がこの前代未聞の処分逃れの教団離脱を招いたとも言えます。鳴尾キリスト福音教会の教会員の約半数の信徒が総会決議無効訴訟を起こしましたが、一審で敗訴しました。引き続き、高裁で係争中です。今秋の10月20日判決がくだります。
このようなことをブログで書く理由は、教団離脱が法律的に成立しても、信仰的良心と道徳的には完全に誤りである場合があることを知っていただきたいからです。また、異端や牧師による「教会乗っ取り」や教団離脱の問合せが最近続いているので、予防のための情報提供です。
以下の記事から山田晃美師がシュタイナーを容認し続けてきたことが読者に理解できると思います。
教団理事長
内村撒母耳殿
2009年4月11日
代理人 村上密
主の御名を賛美します。
先週4月5日の日曜日、鳴尾キリスト福音教会において臨時総会が開かれました。その臨時総会において、鳴尾が教団を離脱する事が決議された模様です。表向きは墓地移転の為に臨時総会が招集され、実際は教団離脱が目的だったとの事です。しかもこの事を、教団離脱の手続きが完了する迄は他に絶対に口外しないよう、臨時総会に参加した鳴尾の役員・信徒全員に緘口令が敷かれているとの事です。3月31日の夜、山田晃美師(以下、山田師)から理事会宛に、辞任の意向を記したメールが送信されたと伺っていますが、山田博師はその5日後に教団離脱の為、臨時総会を開いた事になります。私は2日前の4月9日の時点でこの鳴尾の臨時総会の件を初めて知り、急遽内村先生に連絡し、事実確認を要請致しました。昨日夜、他からも情報が入りました。一昨日聞いたものと同様でしたが、更に詳しい内容でした。それによれば、今回の臨時総会で鳴尾の信徒に対し教団離脱の理由が以下のように説明されたとの事です。
山田師は、○○赴任時代(1997年11月から2000年3月)から理事会にいじめられてきた。更に、ここ数年も、理事会から相当いじめられ、村上師と○○師からもいじめられてきた。このような状態で今日まできた為、これ以上教団にいる事は耐えられない。
上記のような内容が臨時総会で信徒に伝えられ、信徒は山田師に同情し、全会一致で教団離脱が決議されたとの事です。上記の説明は虚偽も甚だしく、これまでの正確な経緯が全く伝えられていません。これでは、山田師は理事会からの不当な「いじめ」を長年一方的に受け続けてきた「気の毒な被害者」という事になってしまいます。また、教団を離脱すれば教団負担金も納めなくて済むといった意見もあったと聞いています。更に、鳴尾の信徒がネット上でシュタイナーについて調べ「これ(シュタイナー)のどこが異端なんだ?」との結論に至った事も信徒間に伝わっているとの事です。この鳴尾の信徒の意見を鳴尾の担任教師である山田師は知っている筈です。この見解は、これまでの理事会見解に全く反したものですが、山田師が2007年9月12日付けで監事宛に提出した弁明書の内容と一致しています。山田師がこの信徒の誤まった見解を正してこなかった事自体、山田師が今現在も尚、シュタイナーの異端問題に関し、悔い改めず容認している事を示しています。これは、山田師が監事宛に弁明書を提出した2年前の時点で既に明らかになっていた事であり、理事会としても認識していた筈です。
山田師自身以下のように記しています。(上記の「弁明書」の中の問題箇所を以下そのまま引用)
<2007年9月12日付弁明書(山田晃美師が監事宛に提出)>
・7頁14行目以降:「アッセンブリー教団だけがキリスト教会ではありません。主流派教会では、シュタイナー教育のことをオカルトとかカルトなどとは言いませんし、キリスト教保育連名では、シュタイナー教育がルソーの教育思想やモンテッソリ-、ペスタロッチなどと並べて、その教育思想を評価しています。」
・8頁3行目以降:「もし仮に、T兄姉がアッセンブリー教団の信徒でないとすると、私(山田師)が集会に招かれてそこで聖書の話をしたとしても、牧会倫理上あまり問題はなかったでしょう。また、シュタイナー教育に対する理解も他教団では違っていますから、他教団の信徒に対して、「シュタイナー信奉者」というレッテルを貼るのは、キリスト教会全体から見ると、やや一方的な発言ではないかと思います。」
・8頁12行目以降:「アッセンブリー教団では、シュタイナー教育が認められないことは、もちろん理解していました」
・8頁17行目以降:「私(山田師)としては、健全な神学が健全な教会を建てあげると信じて、教理を重んじる伝道牧会を心がけてきました。そして、教団人として、アッセンブリー教団の理解に立ち、『基本的真理に関する宣言』に従って、それを尊重してきたつもりです。これからも、この教団に献身する限り、その姿勢は変わりません。」
上記の内容は矛盾に満ちています。また、牧会倫理の面においてもなんら反省が見られません。山田師の主張によれば、シュタイナー幼稚園の経営者がアッセンブリー教団の信徒でなくなりさえすれば、山田師が○○の前任者の立場でありながら、鳴尾から○○に片道3時間もかけて通い、理事会通告を無視して○○の信徒宅で家庭集会を8ヶ月間継続しても、牧会倫理上問題はなかったということになります。この弁明書は、山田師が2通目の謝罪文(2007年2月21日)提出から約7ヶ月後に書かれたものであり、それまでの謝罪文に反する内容です。
ご存知のように、今年1月6日付けで、三者協議合意確認文書が双方で同意し署名した上で取り交わされました。合意確認文書中「丙(山田)が乙(○○)の満足の行く謝罪をしない場合には、理事会が既に明らかにしているシュタイナー問題の誤りと牧会倫理違反を丙に指摘した上で処罰としての措置をするということによって丙の謝罪に代わることを確認している。」と明記されています。更に「丙(山田師)の牧会倫理違反は明らかであり、シュタイナー問題については理事会もその誤りを認めているので、訓戒に基づいた転任命令が必要」と記されています。これらの事は、昨年11月20日行われた三者協議において既に具体的に話し合われていた内容であり、それが今年1月6日に改めて確認され文書化されました。合意成立から4ヶ月以上が経過していますが、現時点でも尚、山田師からの「謝罪文」と「償い金」が送付されてきていません。これまでの経過報告も一切ありません。
そのような状況の中、鳴尾教団離脱の件を知り言葉を失っています。山田師は「教団人としてアッセンブリー教団の理解に立ち」教団に「献身」すると記しています。ところが、その弁明書の同じページ上に、アッセンブリー教団がシュタイナーを認めないことは「もちろん理解」していると記していながら、シュタイナーを認めない見解は「キリスト教界全体」の視点からは「一方的」なものとみなしています。更に、アッセンブリー教団だけがキリスト教会ではないと主張し、他の「主流派」の教団はシュタイナーを評価していると明記しています。今回の山田師の行動は、山田師自らが記した「教団への献身」と完全に矛盾しています。本来、一連の件は鳴尾の教会とは無関係な山田師個人の問題です。それにもかかわらず、山田師は鳴尾の教会全体を巻き込み、先月3月31日に理事会に辞任メールを自ら送信するだけでなく、それから5日後の今月4月5日に臨時総会を開き、自らを正当化する情報だけを一方的に信徒に吹き込んでいます。しかも、理事会があたかも、山田師に対しこれまで長年に亘り理不尽な精神的虐待を行ってきたかのような誤解を信徒に与えて理事会を批判し、緘口令さえ敷いて、鳴尾の教会ごと教団を離脱する手続きを秘密裡に進めています。山田師が自ら弁明書に明記した教団人としての<教団への”変わることのない”「献身」>は一体どこにあるのでしょうか。これまでの一連の件に関する理事会対応の度重なる遅延は重大な問題を引き起こしました。一刻の猶予も許されない深刻な事態です。今、理事会の迅速な対応が真に求められています。
昨年11月20日の合意成立後の経過報告をこれまで幾度もお願いしてきましたが、未だに手元に届いていません。早急に送付して下さるように改めてこの文書にて要望いたします。
by maranatha
| 2011-08-11 15:16