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村上 密 Blog

教会に行けない

 カルト化教会の被害者支援をはじめて、7年目を迎えました。被害者から「教会に行きたいので、健全な教会を教えてください。」と電話やメールがあります。残念ですが、このような質問には、注意点を申し上げてから、自分で捜してくださいと返事をしています。自分の属する教会も、教団も積極的に勧めません。被害者の自主性を育てるためには、自分で決めることが大切だからです。
 被害者から、恐くて教会に行けませんと聞くこともあります。教会が「恐いところ」になる程、深刻な被害を受けておられるわけです。被害者への傾聴で分かったことは、行く教会の牧師も虐待牧師だったらどうしようという思い、また、説教の中の聖句や用語も恐怖の原因だということです。例えば、権威、服従、不信仰、十一献金、奉仕等です。さらに、賛美する曲にも反応します。作詞作曲をした人が問題と思うときやカルト化教会の中でよく賛美された曲が礼拝で出てきたら嫌だと思うと行けません。勇気を出して礼拝に参加しても、賛美の途中でフラッシュバックを起こす人もいます。ある言葉やメロディーが引き金になるわけです。選曲した人に悪気があるわけではありませんが、どうしようもないのです。
 教会に行けない被害者をカウンセリングする時、場合によっては、お祈りも、聖書も開かないことがあります。「先生は牧師でしょう。お祈りしてくださらないのですか。」この場合はリクエストに応えて祈ります。何年もある人の前で祈らなかったこともあります。もちろん、隠れた祈りはしています。属していた教会の牧師が、誘導するような祈りをしていた場合、祈りも受け付けられないことがあります。「聖書を開きませんね。」開いてよい時がきたと思って、これから聖書使っていいですか聞く時もあります。カウンセラーのペースではなく、被害者のペースを知ることが大切です。カウンセリングは続いてこそ効果があります。
by maranatha | 2011-10-10 08:04
宗教問題