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村上 密 Blog

天の御国のかぎ

天の御国のかぎ
 「わたしはあなたに天の御国のかぎを上げます。何でもあなたが地上でつなぐなら、それは天においてもつながれており、あなたが地上で解くならば、それは天においても解かれています。」(マタイ16:19)これだけですと、天の御国のかぎはいったいなんだろうと言うことになりますが、マタイ18章15節から20節を読めば、教会の兄弟間の問題をどのようなステップで解決するかと言うことになります。しかし、罪の問題をどのように解決していくかだけではありません。天の御国のかぎをペテロや弟子たちにお与えになったイエスは、自らの生涯の中でも、このかぎを使っておられます。

天の御国のかぎを使ったイエス
 イエスは、十二人を遣わし「異邦人の道に行ってはいけません。サマリヤ人の町にはいってはいけません。イスラエルの家の滅びた羊のところに行きなさい。行って『天の御国が近づいた。』と宣べ伝えなさい。」(マタイ10:5)この箇所は「つなぐ」(禁じる)行為です。ところがこの限定された禁止が、イエスの十字架と復活後「わたしには天においても、地においても、いっさいの権威が与えられています。それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。」(マタイ28:18、19)との世界宣教命令によって、異邦人宣教が解かれ(赦され)ています。

天の御国のかぎを使った聖霊と弟子たち
 「ユダヤ人以外の者にはだれにも、みことばを語らなかった。」(使徒11:19)が「アンテオケに来てからはギリシャ人にも語りかけ、主イエスのことを宣べ伝えた。」(使徒11:20)ここは弟子たちが「つなぐ」から「解く」への重大な決定を下した箇所になります。同様に「アジアでみことばを語ることを聖霊によって禁じられたので」(使徒16:6)「ビテニヤのほうに行こうとしたが、イエスの御霊がそれをお許しにならなかった。」(使徒16:7)「パウロがこの幻を見たとき、私たちはただちにマケドニヤへ出かけることにした。神が私たちを招いて、彼らに福音を宣べさせるのだ、と確信したからである。」(使徒16:10)ここは、弟子たちが聖霊がつないで(禁じて)おられることの意味が分かり、ヨーロッパへの宣教を「解く」(赦す)ように導かれていると判断した箇所です。

天の御国のかぎの意味の広さ
 天の御国のかぎは倫理的なことだけでなく、宣教に関することにも適応されていることが分かりました。このようにして見ていくと、欠けた使徒を補充する時、配給のことで7人を選ぶとき、エルサレム会議の決定の時も「天の御国のかぎ」を使ったことになります。福音宣教によって教会が形成されますが、そこで起きる重大な問題を決定する権限が、天の御国のかぎと言うことになります。
by maranatha | 2012-07-05 14:19
宗教問題

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