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村上 密 Blog

手を下す

 神によって選ばれ、油を注がれた指導者を、誰も責めたり、攻撃したりする権利はないことを短く言うとき、「油注がれた人に手を下してはいけない」「手を下してはならない」と表現されます。聖書的な根拠はⅠサムエル記24章全体ですが、とくに6節が使われます。ここから論理が飛躍して、神が選ばれ油を注がれた牧師を非難したり、攻撃したりしてはならないと説かれます。万人祭司と教えておきながら、牧師だけを祭司扱いしたりするのは矛盾しています。「手に渡す」(4)「手を下す」(6)「私の手にあなたをお渡しに」(10)「手を下すまい」(10)「手ををかける」(12)は非難とか攻撃とかではなく、全て殺すことを意味する言葉です。文脈を読めば一目瞭然です。しかし、牧師が間違っても、牧師は油注がれた神の器なのだから、逆らってはいけないなどど、カルト化した教会では頻繁に使われます。サウル王は、油注がれたダビデを、何度も殺そうとしました。サウル王は殺人未遂の常習犯です。しかし、誰もサウルを取り締まる者はいません。ダビデはこのサウル王に手を下そうと一切しません。ここから牧師への非難や攻撃を封じるために使用されるのは、ダビデが笑います。
 読者は、「村上密ブログ」「権威」をキーワードに検索してください。権威を帯びている人に無条件で従うように、聖書は教えていません。善悪を見分ける力を身に着けて、信仰と良心に従って、正義を実現してください。
by maranatha | 2012-07-12 08:00
宗教問題