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村上 密 Blog

覚せい剤

 2012年3月、JTJ 神学校の岸義紘学長、中野雄一郎国際学長、兼松一二神学部長が退任しました。JTJの今後は横山英実氏に引き継がれました。責任者クラスが三人退任することは大きな出来事です。

 2011年4月24日付けのカトリック新聞に、記者が「罪人の友、主イエス・キリスト教会」を訪ねて、進藤龍也牧師から聞いた体験談を掲載しています。記事は大変好意的です。しかし、記者は問題の重要さに気付いていません。「福音主義のJTJ宣教神学校(東京・上野)に入学。そこでさらなる転機が訪れる。実は、神学生でありながら、覚せい剤に手を出してしまったのだ。」このことで牧師が悩み苦しみ「本当の回心をしました。」という証を、美談としています。

 「覚せい剤に手を出した」ことは犯罪です。所持、譲渡、譲受、使用は10年以下の懲役です。1年以上の有期懲役又は情状により、500万円以下の罰金を併科されます。覚せい剤の使用の時効は7年です。仮定の話として聞いてください。学校の責任者が他人から聞いた場合は、退学が順当です。本人から聞いた場合は、悔いて告白しているので、謹慎もあるでしょう。牧師は、相談者の告白を、守秘義務扱いできます。自首を勧めることもできます。問題は、何の罰則もなく、学びをそのまま継続させた場合です。この場合は、事件の隠ぺいになります。JTJは倫理基準の低さを指摘され、信頼を損なう恐れがあります。真面目な卒業者は迷惑を被ります。
 JTJ神学校は不適格な講師採用などで、厳しく問題が指摘された経緯があります。改革が進んでいると思いますが、進藤牧師本人が、時効とはいえ、カトリック新聞の記者に「覚せい剤に手を出した」と証言しているのですから、もし、知らなかったら、この件をどうするか話し合わなければなりません。事件が明るみになったからです。また、卒業後、按手礼を執行した牧師は、事実を知っていたのか、知らなかったのかで、その姿勢が問われます。事件を知らない、罰則が有ったかも無いかもしらない、それで按手礼を行った場合は、執行者の倫理観は問われません。しかし、事件を知っていて、罰則が無かったことも知っていて、按手礼を執行したのであれば、倫理観が問われます。今、牧師としてしっかりやっているから問題はないと思う人もいるでしょう。しかし、神学校が違えば、即退学の事件を、JTJ神学校だったから卒業できて牧師になれたでは、JTJ神学校の卒業者の名誉を傷つけることになります。美談で終わらない問題です。
by maranatha | 2012-07-17 12:39
宗教問題