『健康な教会』

　どんな教会が健康な教会か。伝道と牧会のバランスが取れた教会は健康な教会である。伝道と牧会は、教会が前進するための両輪である。一方の車輪が大きいと、円を描くだけで、真直ぐに前進できない。伝道によって教会員が多くなれば、牧会スタッフの補充が必要である。世界宣教命令（マタイ２８章）と牧会の委託（ヨハネ２１章）に答える教会は健康な教会である。御霊の実が結ばれ、御霊の賜物が現われている教会も健康な教会である。９つの実を全て結ぶ人はいないが、あの人は愛がある。あの人はいつも喜んでいる。あの人はいつも平安そうだ。あの人は寛容だ。あの人は親切だ。あの人は善意にあふれている。あの人は誠実だ。あの人は柔和だ。あの人は自制心がある。このよう人々が集う教会は、御霊の実を結んでいる教会と言える。そして、御霊の賜物が現れているなら、なんと力強い教会だろうか。

　健康な体には、水と食物と休息が必要である。健康な教会には聖霊の働きといのちのパンと平安が必要である。聖霊の働きについては前述した。いのちのパンは、イエスキリストの教えである。パンは眺めていても腹を満たしてくれない。イエスの教えも聞くだけで、行わなければ意味がない。イエスはあなたがたの知らない食物がある、それは父の御心を行うことだ、と教えられた。キリストが歩まれたように歩むことは、知られざる食物を食することで、それこそ健康の秘訣である。