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村上 密 Blog

楽天の社会貢献

 日本経済新聞の楽天の三木谷浩史社長に関する記事が連載されている。楽天は社会貢献に熱心な人が多いそうだ。会社には企業の社会的責任担当の執行役員がいる。三木谷氏は創業の頃に社会貢献の志を掲げた。そこにあるのは儲け主義ではなく社会との共存である。志を高く持って生きる企業人に共感を覚えた。
 私はブログで何度も教会成長の問題点を指摘してきた。教会成長は、競争原理をキリスト教界内に導入し、大きい教会は祝福された教会というイメージを広めてきた。その結果、教会が、数量(教会員数・献金額)を追及するようになり、伝道に力を入れるばかりか、転入(他教会からの移動)を奨励する教会も現れた。このムーブメントの弊害は、成長という目的のためには手段を選ばない教会が問題を起こすことである。企業の儲け主義的なところがあり、教会の社会貢献に関心はない。もし、あるとすれば宣伝として役立つという考え方である。キリスト教では社会的貢献(社会的責任)を強調する教会は「左派」とのイメージがある。言葉が与える力は恐ろしいものである。福音派では、戦後長くこの社会的貢献を遠ざけていたきらいがある。しかし、キリスト教の徳目である隣人愛を放棄して、キリスト教は社会の中でどうやって共存して行くのだろうか。キリスト教が、明治に禁教を解かれてから、社会に浸透し、尊敬を得たのは社会的貢献を果たしたからである。
by maranatha | 2013-01-12 11:42
宗教問題