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村上 密 Blog

パウロの獄中書簡

 エペソ人への手紙、ピリピ人への手紙、コロサイ人への手紙、ピレモンへの手紙、この4つの手紙は、パウロが獄中にあるときに書いたので、獄中書簡と呼ばれる。エペソ人への手紙(6:21、22)とコロサイ人への手紙(4:7、8)にはテキコが共通して出てくることから同時に書かれた。コロサイ人への手紙には「また彼(テキコ)は、あなたがたの仲間のひとりで、忠実な愛する兄弟オネシモといっしょに行きます。」(4:9)これで、オネシモがコロサイの教会と関係が深い人物だと分かる。ピレモンへの手紙は、回心した逃亡奴隷のオネシモを主人であるピレモンへ送り返すために、個人的に書いた手紙である。パウロは、獄中からオネシモを送り返すにあたって、テキコを同伴させ、この二人に3通の手紙を託したことになる。ピリピ人への手紙は、大病をしたエパフロデトが癒されたので、送り返すために手紙が書かれた。私たちが手にしている獄中書簡は、逃亡奴隷が、大病した人が手紙のきっかけとなっている。盗難、大病、それはどれもうれしくない出来事である。しかし、出来事は出来事で終わらない。神はご自身を信じ、愛する者のために、出来事を益としてくださる。早々と失望と嘆きを口にしないようにしたい。
by maranatha | 2013-10-26 18:39 | パウロ
宗教問題

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