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村上 密 Blog

エリヤハウスの背景  

 1974年、ジョン&ポーラ・サンフォードは、アメリカのアイダホ州でエリヤハウスを始めた。二人は、アグネス・サンフォードから学んだことや、チャック・スミスのカルバリ―チャペルに所属していたこと、インナーヒーリングが批判されて出ることになったこと、ジョン・ウィンバーとの関係について語らない。二人は、教えていることが自分たちの経験から学んだように語っているが、インナーヒーリングはアグネス・サンフォードから継承したものである。インナーヒーリングは、聖書に基づくものではない。心理学やオカルト、ニューエイジとの関連が深い。それは、インナーヒーリングがニューエイジ系のヒーラー(神霊治療家)たちに引き継がれていることで明白だ。ヒーラーはインナーヒーリングにシンパシー(親しみ)を感じている。インナーヒーリングは、二つに枝分かれした。発案者のアグネス・サンフォードからジョン&ポーラ・サンフォードやジョン・ウィンバー、チャールズ・クラフトたちを経由して諸教会へ。もう一方は、アグネス・サンフォードからニューエイジ系のヒーラーたちに受け継がれた。牧師とヒーラーの違いは聖句が用いられているかいないかの違いである。牧師たちは、聖句を引用しながら、これは聖書的だと教える。しかし、「インナーヒーリング」という言葉自体は聖書にはない。母親の胎内にいた時まで辿り、心の傷をいやすことが聖書的かどうか分かりそうなものである。実践している人は正しいと思い込んでいる。それは、ヒーラーと同じである。『内なる人の変革』は「インナーチャイルド」と類似している。チャイルドは「子」と勘違いしやすいが、生育過程で傷つき、克服されていない感情や人格を意味する。「内なる人」と変わらない。用語が違うから、内容が違うと思いがちだが、そうではない。言葉を言い換えたり、付け加えたりするだけである。インナーヒーリングの範囲の中で説明や用語が増えているだけである。オカルト的ともいえるこの治療法が、ペンテコステ派、カリスマ、第三の波、福音派の中にまで浸透している。最近の牧師たちは、歴史的・神学的背景を問わないで、方法論から取り入れていく傾向にある。エリヤハウスの広がりを見るとき、そこには教派の壁はない。牧師たちの所属する教団がエリヤハウスについて問題視しているような動きはない。否定されるような背景があっても、それを問わないことに大きな危惧を覚える。

by maranatha | 2014-01-23 07:05 | エリヤハウス
宗教問題