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村上 密 Blog

聖書と法

 教会は、イエスが神の子キリストである、と信仰告白する群れである。その教会でも、地理的、民族的に福音が前進して行く中で、様々な問題が発生する。イエスは、その問題を解決するために、「天の御国の鍵」を、ペテロだけではなく弟子たちに、教会に与えられた。ユダヤ教では、すでに教えに基づいた裁判が行われていた。ユダヤ教の会堂は、礼拝、子どもへの教育、裁判の機能を果たしていた。重大なことは最高議会(サンヒドリン)が取り扱った。イエスは、このユダヤ教が持つ会堂の機能をご自分の教えに基づいて発展して行く教会に適応された。それで、教会は、聖書に基づいて、民事や刑事の裁判を扱うようになった。法の支配は、しっかりした法だけではなく、それを正しく運営する者がいて成り立つ。教会内においても同様である。教会は、聖書を書き記した著者の意図に基づいて正しく福音を伝えること、聖書に基づいて問題を正しく裁くことによって、教会性を保っていける。現代の教会には、この機能が失われている。福音宣教で教会が大きくなり、問題が生じて、聖書と法ではなく、力と支配で問題を解決しようとするので、問題がこじれて、教会性を失っていくのである。

by maranatha | 2014-05-02 22:45 | 聖書と法
宗教問題