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村上 密 Blog

不信仰

 宗教トラブル相談センターには、毎日、メールや電話による相談がある。精神的虐待を受けている人が、よく口にする言葉がある。「不信仰」と言われた。この言葉が以外と深刻なダメージを与えている。この言葉を使う人は、どのような概念でこれを語るのか。聞いている人は、どのような概念でこれを受け止めるのか。両者の間には大きな違いがあるように思える。松木治三郎は「不信仰は、信仰の否定より以上、むしろ信仰の拒絶、神の約束の放棄である」(注1)と言っている。このよう意味の「不信仰」をクリスチャンに使うことは控えるべきである。

 相談者の中には、「分裂、分派」をもたらした、と牧師から糾弾された人もいる。この場合も言った方と言われた方とでは、概念の開きがある。それゆえ、糾弾された方は深刻に受け止める。「分裂、分派(ガラテヤ5:20)」は「分離、異端」とも訳せる言葉で、クリスチャンに対しては禁句である。上記の「不信仰」と同様に、深刻なダメージを与える言葉である。
 

注1 『ローマ人への手紙 翻訳と解釈』(日本基督教団出版局)P186

by maranatha | 2014-05-09 20:38
宗教問題

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