2014年 06月 03日
恐れ
「恐れ」と言う言葉が聖書の中に出てくる。王がキリストの誕生の話を聞いて恐れる。ユダヤ教の指導者たちが群衆を恐れる。王は手にした権力を失うのではないか、指導者は権威を失うのではないと恐れる。それは自分たちが本当の権力や権威を手にしていないと自覚しているからである。権威を振り回すのは、振り回していないと不安だからである。内心はびくびくしている。それを虚勢を張ると言う。権威主義者は、長くその立場を守ろうとする。彼らは権威を委ねられていると思わずに、手にしたと思っているからである。それは甘い蜜である。そして歴史はその甘い蜜がその人を滅ぼすことを証明している。愚か者は、神への恐れがないばかりか、歴史から学ぼうとしない。
by maranatha
| 2014-06-03 14:52