戦争するなかれ

　厚生労働省の２０１３年の合計特殊出生率は１．４３である。中国のように一人っ子政策をしていないが、出生率はかなり低い。子どものいない家庭や子どもが二人、三人いる家庭よりも、ひとり子の家庭が圧倒的に多いはずだ。戦争ができる国になったら、一人っ子で未婚の成人男性あるいは一人っ子の未婚の成人女性が戦死したら、家の跡取りはいなくなる。戦闘後にＰＴＳＤになったら、家族は長く共に悩み続けることになる。日本では、成人は２０歳であるが１８歳に年齢を下げられるかもしれない。そのような動きがあるからだ。これは徴兵を見据えた動きである。戦争ができる国になったら、自衛隊に入隊する人が少なくなり、あるいは現職の自衛官の退官が増えるかもしれない。そうすると、徴兵制が必要になってくる。成人男女の収入が低い状態は、徴兵を有利にする。自衛官は給料が良い、と思わせればいいからだ。戦争は国力がそがれ、家庭が崩壊する。戦争するなかれ。