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村上 密 Blog

油注ぎ  

 聖書を読むと、油注ぎを必要とする務めが三つある。王と祭司と預言者である。王と祭司は世襲制であるが、預言者はそうではない。預言者の特徴は、預言書の中の召命記事である。世襲ではないため、神に立てられたことを、民に伝えるためであったと思われる。しかし、彼らが語ったことが事実起きたことが、真正の預言者であることの証明である。預言者は神からのことばを語る。自分の思いを語るのではない。

 牧師は油注がれた器である、と自称する牧師が増えてきた。その油はどのメーカーの油ですか、と質問することがある。世襲の王や祭司に注がれた油は、オリーブオイルである。預言者に注がれた油は、神の霊、聖霊である。牧師が言うところの油は、神の霊を指していると思われるが、神が油を注がれる器は、金銭や名誉に心を向ける器に対してではない。牧師が自分で油注がれた器と強調するのは、自分に従わせようとするとき、反論を受け付けないとき、権威を正当化したいときである。その言葉がどのような状況下で語られるかで、そのことばに含められている意味が分かる。油注がれた、と言う言葉に惑わされてはいけない。

by maranatha | 2014-07-10 22:35
宗教問題