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村上 密 Blog

償い

 『新改訳聖書ハンディー・コンコルダンス』には「つぐない(償い)」は、「出21:30 レビ5:16 24:21 Ⅱサム22:25 詩18:24 箴6:35 」「つぐなう(償う)」は「Ⅱサム21:3 イザ40:2 ヨエ2:25」とある。「償い」「償う」は旧約ばかりで、新約にない。『新約旧約聖書語句大辞典』にも、「償い」「償う」は新約にない。勉強不足の牧師は、「償い」が新約にないから、赦すことが大切だと教えている。

 『黒崎幸吉著註解新約聖書Web版マタイ伝』の18章を引用してみよう。「兄弟の罪を赦せ18:21ー18:35」の中に「償ふ」(25)「償はん」(26)「償へ」(28)「償はん」(29)「償ふ」(30)が出てくる。新改訳では「返済する」「お払いします」「借金を返せ」「返す」「借金を返す」である。このことから、「償い」が「返済する」と同じであることが分かる。

 マタイでは、「それで、このしもべは、主人の前にひれ伏して、『どうかご猶予ください。そうすれば全部お払いいたします。』と言った。しもべの主人は、かわいそうに思って、彼を赦し、借金を免除してやった。」赦したのは、ただ赦したのではない。ひれ伏して、猶予を乞い、全部お払いいたします、と言っ多から赦したのである。

 マタイの「ペテロがみもとに来て言った。『主よ。兄弟が私に対して罪を犯したばあい、何度まで赦すべきでしょうか。七度まででしょうか。』イエスは言われた。『七度まで、などとはわたしは言いません。七度を七十倍するまでと言います。』」(18:21、22)この聖句に償いや返済が書かれていないから、赦すだけでいいと言ってはならない。22節の「イエスは言われた」から始まる「」は35節で終わっている。22節のペテロの質問に、イエスは23節から35節まで答えておられる。すなわち、謝罪と償いを申し出ている者へ、イエスは赦せと説いておられる。

 カルト化教会では、牧師がマタイの18章をよく用いて「赦しなさい」を強制する。実は彼らが一番「赦しなさい」と引用しているところが、反証の箇所となっている。これで、カルト化教会の牧師が聖書の学びを良くしていないことが証明された。赦しは強制されてするものではない。謝罪し、償う人に対して、罪を赦し、償いを受けてもいいのである。また、罪を赦し、償いを免除してもいい。それは被害者の自由である。

by maranatha | 2014-07-28 23:03 | 償い
宗教問題

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