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村上 密 Blog

背教

 背教と言う言葉は、テサロニケ第2の手紙2章3節にある。2章の1節から12節に、背教が起きる状況が書いてある。それは、主の日の前である。主の日とは「私たちの主イエス・キリストが再び来られる」(2:1)日のことである。当時、主の日(再臨)が来たかのように言うクリスチャンたちがいた。彼らの根拠つけは、「霊によって」「ことばによって」「私たちから出たかのような手紙によって」(2)であった。パウロはだまされないようにと忠告している。パウロは、主の日の前に、「背教が起きる」「不法の人、すなわち滅びの子が現れなければ」(3)と時間的順序を述べて、不法の人が何をするかまで書いている。この章は、不法の人(3、8、9)不法の秘密(7)不法の人を指す「彼」(4、6、8、)と自分(4、7、)が幾つもある。この不法の人の終わりはすでに定められていて、それは滅びである。この不法の人によって、「偽りの力」「しるし」「不思議」や「滅びる人たちに対するあらゆる悪の欺きが行なわれ」(9、10)とある。なぜ、人々は不法の人にだまされるのだろうか。彼らが「救われるために真理への愛を受け入れなかった」(10)「真理を信じないで、悪を喜んでいた」(12)からである。パウロの警告は「兄弟たち。堅く立って、私たちのことば、または手紙によって教えられた言い伝えを守りなさい。」(15)である。

 背教は始まっている。これが私の主張である。背教はキリスト教の中から出る。教会のカルト化は世界的な現象で、日本だけの現象ではない。異端はわかりやすい。イエスが、神の子であること、神であることを否定し、三位一体を否定する。しかし、カルト化は、イエス自身を否定しないが、イエスの福音を歪め、十字架の贖いを部分的に否定する。赦されている罪を、赦されていないかのように、クリスチャンに対して、母の胎にいた時から現在までの罪を書き出して、断ち切らなければ、悔い改めなければ赦されないと教えている。これを赦されたことを否定する行為と思わないのか。このような教えの教会の中で、「使徒」「預言者」の回復と「しるし」「奇蹟」「いやし」が強調されている。現象を追いかける牧師と信徒、彼らの教会で、どれだけ聖書が語られているか。次々とムーブメントを取り入れ、聖書の正しい解釈に力を注ぐのではなく、体験談を取り入れたお話で礼拝説教が終わている。それは、聖書を語るのではなく、聖書を使って福音と思わせるお話に過ぎない。

 「教会のカルト化」と言う言葉が出始めたころ、牧師たちは、この言葉に激しく拒否反応を示した。しかし、今や、否定しようにも否定できない現象となっている。牧師たちは、この言葉に拒否反応を示しただけではなく、この言葉を使う牧師たちに、憎しみにも似た反応を示した。私は、異端から憎まれ、カルトから憎まれ、そして、カルト化教会(牧師やクリスチャン)から憎まれている。40年近く憎まれ続けてきた。だれが、好き好んで憎まれる役割をするだろうか。神がこの働きに召されたので取り組んでいる。

http://blogs.yahoo.co.jp/jusus_christ_no1/10662970.html
テサロニケ人への手紙 第二 2章


1 さて兄弟たちよ。私たちの主イエス・キリストが再び来られることと、私たちが主のみもとに集められることに関して、あなたがたにお願いすることがあります。

2 霊によってでも、あるいはことばによってでも、あるいは私たちから出たかのような手紙によってでも、主の日がすでに来たかのように言われるのを聞いて、すぐに落ち着きを失ったり、心を騒がせたりしないでください。

3 だれにも、どのようにも、だまされないようにしなさい。なぜなら、まず背教が起こり、不法の人、すなわち滅びの子が現れなければ、主の日は来ないからです。

4 彼は、すべての神と呼ばれるもの、また礼拝されるものに反抗し、その上に自分を高く上げ、神の宮の中に座を設け、自分こそ神であると宣言します。

5 私がまだあなたがたのところにいたとき、これらのことをよく話しておいたのを思い出しませんか。

6 あなたがたが知っているとおり、彼がその定められた時に現れるようにと、いま引き止めているものがあるのです。

7 不法の秘密はすでに働いています。しかし今は引き止める者があって、自分が取り除かれる時まで引き止めているのです。

8 その時になると、不法の人が現れますが、主は御口の息をもって彼を殺し、来臨の輝きをもって滅ぼしてしまわれます。

9 不法の人の到来は、サタンの働きによるのであって、あらゆる偽りの力、しるし、不思議がそれに伴い、

10 また、滅びる人たちに対するあらゆる悪の欺きが行われます。なぜなら、彼らは救われるために真理への愛を受け入れなかったからです。

11 それゆえ神は、彼らが偽りを信じるように、惑わす力を送り込まれます。

12 それは、真理を信じないで、悪を喜んでいたすべての者が、さばかれるためです。

13 しかし、あなたがたのことについては、私たちはいつでも神に感謝しなければなりません。主に愛されている兄弟たち。神は、御霊による聖めと、真理による信仰によって、あなたがたを、初めから救いにお選びになったからです。

14 ですから神は、私たちの福音によってあなたがたを召し、私たちの主イエス・キリストの栄光を得させてくださったのです。

15 そこで、兄弟たち。堅く立って、私たちのことば、または手紙によって教えられた言い伝えを守りなさい。

下記のブログを参照

2014年 06月 25日

背教

 背教とは、イエス・キリストの教え、聖書の教えから逸れていくことである。行きつくところは異端か棄教である。背教の原因はどんなものがあるのだろうか。

1、苦しいめに遭いつまづく(マタイ24:9、10)
2、にせ預言者が起こって惑わす(マタイ24:11)
3、試練の時に身を引く(ルカ8:13)
4、空想話に逸れて行く(2テモ4:4)
5、真理が留まっていない(1ヨハネ2:19.20)
6、堕落する(へブル6:6)
7、罪を犯し続ける(へブル10:25~31)
8、神から離れる(へブル3:12)
9、キリストから離れる(ガラテヤ5:4)
10、良心を捨てる(1テモ19、20)
11、世を愛する(2テモ4:10)
12、無理解(ヨハネ6:66)
13、世の汚れに巻き込まれる(2ペテロ2:20)

宗教トラブル相談センターへの相談は、にせ預言者、空想話である。すなわち、惑わしが多い。

*聖句の箇所は『ウェスレアン神学辞典』(福音文書刊行会)に依拠した。


by maranatha | 2014-08-19 13:21
宗教問題

by maranatha