「パウロは、ミレトからエペソに使いを送って、教会の長老たちを呼んだ」(使徒20:17)この長老たちに「あなたがたは自分自身と群れの全体とに気を配りなさい。聖霊は、神がご自身の血をもって買い取られた神の教会を牧させるために、あなたがたを群れの監督にお立てにになった」(20:28)と語りかけている。ここでは、長老は監督とも言われている。ペテロは、自分自身を「長老のひとり」(1ペテロ5:1)と言っている。ペテロは使徒であり、長老でもある。ともあれ、長老と監督が同じ人々に使われていることは、未だ、長老制とか監督制とか、教会制度が確立していないことを表している。パウロから呼ばれたエペソの長老たち(=監督)に、「私が出発したあと、凶暴な狼があなた方の中にはいり込んで来て、群れを荒らし回ることを、私は知っています」(使徒20:29)と予告している。凶暴な狼は外からである。そして、「あなたがた自身の中からも、いろいろな曲がったことを語って、弟子たちを自分のほうに引き込もうとする者たちが起こる」(20:30)と、長老たちの中から異端者が現れると予告している。パウロがミレトを出発した後、エペソの教会は、凶暴な狼と異端者によってどうなったのだろうか。
黙示録には、エペソの教会のことが書かれてある。「使徒と自称しているが実はそうではない者たちをためして、その偽りを見抜いたことも知っている」(黙示2:2)また「ニコライ派の人々の行いを憎んでいる」(黙示2:6)ニコライ派は初期の異端である「凶暴な狼」(使徒20:30)は、自称使徒たち(黙示2:2)、「曲がったこと」(使徒20:30)とは「ニコライ派」(黙示2:6)と当てはめることができる。
現代でも同じことが起きている。自称使徒は、世界中を荒らしまわっている。彼らは凶暴な狼である。また、異端は、どの教派の中にも、潜り込もうとしている。超教派を装って接触し、独自の集会やセミナーに誘い、短期間のうちに時間とお金を巻き上げ、マインドコントロールする。
この記事を読んだ後、「村上密ブログ」と「異端」、「カルト」、「カルト化教会」、「虐待」、「にせ使徒」、「にせ預言者」、「にせ教師」、「にせ兄弟」を組み合わせて検索し、どんなに彼らが横行しているかを知っていただきたい。