2016年 01月 16日
偽りの記憶
ロフタスは記憶が簡単に操作されることを実証した人である。娘が幼児期に親から虐待されたとさわぎだす事例がある。私が知る限りでは、インナーチャイルドの癒しを体験した人によくある。1990年代にアメリカでは親から虐待されたと言って裁判が頻発した。近年、私の所にもこの手の相談が舞い込むようになった。父親たちは身に覚えのないことに驚きと屈辱を体験する。そして、判断力が低下するので、娘のバックにいる団体や悪いカウンセラーとの取引で、謝罪と賠償金に応じてしまう。記憶は操作されやすいものである。近年、キリスト教会の中で、内なる人の癒しとかを耳にすることがある。この経験者の話に耳を傾けて見ると、カウンセラーに幼児期や胎内での記憶まで聞かれている。このような記憶は作られた記憶、誘導されて作った記憶である。「偽りの記憶」で引き下げられたセルフイメージを克服しようと取り組むことが聖書的だろうか。考えれば分かることを、取り組む人々が絶えない。他人の記憶を操作することもマインドコントロールの一種である。マインドコントロールは社会心理学の発達で進歩してきている。
by maranatha
| 2016-01-16 23:31