人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

村上 密 Blog

「イスラエルを祝福する者は、祝福される」の解説

「イスラエルを祝福する者は、祝福される」ということを聖書が言っているように強調する団体がある。団体は、次の聖句を根拠にしている。「 あなた(アブラハム)を祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地上のすべての民族は、あなたによって祝福される。」(創世記12:3)ここはアブラハムのことを言っているのであってイスラエルではない。パウロは「聖書は、神が異邦人をその信仰によって義と認めてくださることを、前から知っていたので、アブラハムに対し、『あなたによってすべての国民が祝福される。』と前もって福音を告げたのです。」(ガラテヤ3:8)パウロは、祝福を「神が異邦人をその信仰によって義と認めてくださること」であると教えている。さらに、パウロは「キリストは、私たちのためにのろわれたものとなって、私たちを律法ののろいから贖い出してくださいました。なぜなら、『木にかけられる者はすべてのろわれたものである』と書いてあるからです。このことは、アブラハムへの祝福が、キリスト・イエスによって異邦人に及ぶためであり、その結果、私たちが信仰によって約束の御霊を受けるためなのです。」(ガラテヤ3:13、14)と説いている。祝福は「信仰によって義と認めてくださる」(3:8)「信仰によって約束の御霊を受ける」(3:14)ことである。旧約の祝福に自分の概念(ご利益主義)を持ち込んではならない。イズムやムーブメントを持ち込んでもならない。大切なことは新約で取り上げられ、説明されてある。お題目を唱えるような信仰から卒業すべきである。今の「イスラエルを祝福する者は、祝福される」に取り組んでいる教会は、見当違いなことを実践している。すでに、イエスをキリストと信じる信仰によって、私たちクリスチャンは義と認められ、約束の御霊を受けている。その他の祝福を求めるのであれば、それは的外れである。祝福を求めるのではなく、祝福はもう与えられているのである。

これは2016年5月17日のブログの記事である。一部を訂正加筆して再掲載する。

by maranatha | 2024-06-29 18:02
宗教問題

by maranatha