2016年 07月 06日
ダビデの逃避行
ダビデの逃避行はイスラエルの領内それもユダ族の支配地に限られていた。しかし、ダビデは、サウルが優勢になったとき、イスラエルの敵であるぺりシテのガトの王アキシュのもとに逃れ、両親をモアブの地に移した。モアブは外国である。それも、死海の東側である。国内には両親を安全に匿う場所がなかった。なぜモアブがここに出てくるのか。モアブはルツ記によるとダビデの先祖が飢饉の時に滞在したところである。ルツ記にはモアブの女ルツがベツレヘムでボアズと結婚してオべデを生んだとある。オべデの子はエッサイ、エッサイの子はダビデである。ダビデの父エッサイにとって、モアブは祖母の地である。親類縁者もいたことであろうが、ダビデは「両親をモアブの王の前に連れて行ったので、両親は、ダビデが要害にいる間、王のもとに住んだ。」(1サムエル22:4)関連記事を学べばばダビデの物語は豊かになる。
by maranatha
| 2016-07-06 13:56