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村上 密 Blog

女の愛にまさる愛とは

女の愛にまさる愛
ダビデは、ヨナタンの訃報を聞いて、悲しみの歌を作った。その一節に「あなたのために私は悲しむ。私の兄弟ヨナタンよ。あなたは私を大いに喜ばせ、あなたの私への愛は、女の愛にもまさって、すばらしかった。」(2サムエル1:26)とある。「女の愛にまさって」はどんな愛だろうか。

女の愛にまさる愛を知る手掛かり
1、「ダビデがサウルと語り終えたとき、ヨナタンの心はダビデの心に結びついた。ヨナタンは、自分と同じほどにダビデを愛した。」(18:1)「ヨナタンの心はダビデの心に結びついた」は「ヨナタンは、自分と同じほどにダビデを愛した」と同じような意味である。
2、「ヨナタンは、自分と同じほどにダビデを愛したので、ダビデと契約を結んだ。」(18:3)「ヨナタンは、自分と同じほどにダビデを愛した」が再度出てくる。
3、「ヨナタンは、もう一度ダビデに誓った。ヨナタンは自分を愛するほどに、ダビデを愛していたからである。」(20:17)「ヨナタンは自分を愛するほどに、ダビデを愛していた」は、これで3度目である。
4、「ヨナタンは、もう一度ダビデに誓った。ヨナタンは自分を愛するほどに、ダビデを愛していたからである。」(20:17)なんと、「ヨナタンは自分を愛するように、ダビデを愛していた」が4度目である。このように繰り返し、繰り返し、同じ言葉が出てくる。
以上のことから女の愛にまさる愛は、新約聖書に出てくる律法の要約である「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。」(マルコ12:31)となる。ヨナタンはダビデを友愛ではなく、犠牲的な愛、新約で言うところのアガペーの愛で愛した。

ヨナタンの犠牲的な愛
ヨナタンはダビデとの契約に基づき、ダビデを殺そうとした父サウルの手から一計を案じて逃れさせた(1サムエル19章20章)。これはいのちを掛けた行動である。また、ヨナタンは王位継承権を持っているのに、王になるのはダビデと言っている。「彼はダビデに言った。『恐れることはありません。私の父サウルの手があなたの身に及ぶことはないからです。あなたこそ、イスラエルの王となり、私はあなたの次に立つ者となるでしょう。私の父サウルもまた、そうなることを確かに知っているのです。』」(1サムエル23:17)ヨナタンは血統ではなく、ダビデのような人こそ王になるべき人と心から思っているのである。
by maranatha | 2016-07-14 22:45
宗教問題

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