2017年 04月 03日
試練と備え 3
4三日目に、アブラハムが目を上げると、その場所がはるかかなたに見えた。
5それでアブラハムは若い者たちに、「あなたがたは、ろばといっしょに、ここに残っていなさい。私と子どもとはあそこに行き、礼拝をして、あなたがたのところに戻って来る」と言った。
アブラハムは礼拝をして戻ってくると語っています。
ここで全焼のいけにえをささげることが礼拝であることがわかります。
神はご自身を信じる者たちへ礼拝を求めておられます。
礼拝は神を第一とする生き方です。
アブラハムの戻ってくるとのこの確信はどこから出てくるのでしょうか。
それはアブラハムが全能の神を信じているからです。
無から有を生み出す神を信じているからです。
不可能な状態の中でイサクをお与えになった神を信じているからです。
あなたが全能の神を信じるなら、あなたはアブラハムの子です。
アブラハムが祝福を受けたように、あなたも神の祝福を受けます。
6アブラハムは全焼のいけにえのためのたきぎを取り、それをその子イサクに負わせ、火と刀とを自分の手に取り、ふたりはいっしょに進んで行った。
7イサクは父アブラハムに話しかけて言った。「お父さん。」すると彼は、「何だ。イサク」と答えた。イサクは尋ねた。「火とたきぎはありますが、全焼のいけにえのための羊は、どこにあるのですか。」
8アブラハムは答えた。「イサク。神ご自身が全焼のいけにえの羊を備えてくださるのだ。」こうしてふたりはいっしょに歩き続けます。
アブラハムは神が備えてくださると断言します。
これは、アブラハムの信仰です。
アブラハムはまだ神の備えをまだ見ていません。
しかし、備えを信じています。
「神が・・備えてくださる」と訳された部分は、「エローヒーム・イルエ」です。
神は、アブラハムの信仰に応じて、最善のことを備えてくださる方です。
神は人類の贖いのために、ご自身の御子をお遣わしくださいました。
神は御子を私たちのために惜しみなくささげて、贖い(身代わり)とされました。
御子はその御父に最後まで信頼を貫かれました。
それで、神はその御子に備えをされました。
それは死からのよみがえり、すなわち「復活」です。
神はこのことによって人類に救いと祝福を備えられました。