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村上 密 Blog

日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団の危機

「アッセンブリー 全国聖会」をネット検索すると、2013年に教団総会でチョー・ヨンギを講師にすることに抗議した私の記事が出てくる。
http://maranatha.exblog.jp/20653074/

今年の全国聖会の主講師はドミニク・ヤオである。英語で「Peter Wagner Dominic Yeo」と検索すると、Let Us Reason Ministries(「論じよう!ミニストリー」)の記事が出てくる。このカウンター・カルトのミニストリーのHPでは、新使徒運動やカリスマ派の問題点を指摘している。
http://www.letusreason.org/latrain21.htm

上記の記事の中には、ピーター・ワグナーだけでなく、ドミニク・ヤオも名前が出てくる。記事のタイトルは「新使徒運動」である。記事の冒頭には、ワグナーがフラー神学校で1996年に開催した「教派後(ポスト・ディノミネーショナル)の教会」というタイトルのシンポジウムについて、愚かにも「ビル・ハモン」が教会史における歴史的な出来事と絶賛している。
新使徒運動の指導者たちは大きな過ちを犯した。トッド・ベントレイの女性問題を見抜けず、彼を使徒として按手した。刺青だらけの偽預言者トッド・ベントレイは預言者から使徒の昇格したが女性問題が発覚してその座を降りた。
http://maranatha.exblog.jp/20682022/ http://maranatha.exblog.jp/20682049/

トッド・ベントレイは、同性愛を告白してミニストリーから降りた、カンザス・シティの偽預言者達の代表格のポール・ケインや悪名高いカンザス・シティの偽預言者の代表格であるボブ・ジョーンズを崇拝している。ボブは、ヴィンヤード教会で一時期、大歓迎を受けたが、その後、「預言者」としての立場を悪用して、ヴィンヤード教会の複数の女性との不適切な関係が発覚し、ヴィンヤードから追放されている。ポール・ケインやボブ・ジョーンズは、ペンテコステ史上最悪の偽預言者ウィリアム・ブランハム(三位一体の教理を悪魔的と断言した人物)を崇拝していた。
http://maranatha.exblog.jp/20688713/

ウィキペディアの「後の雨運動(第2次大戦後)」には、ブランハムはこの運動の創始者とみなされることもあると指摘されている。アメリカ・アッセンブリーズ・オブ・ゴッドは、この後の雨運動を正式に拒絶している。
https://en.wikipedia.org/wiki/Latter_Rain_(post%E2%80%93World_War_II_movement)
今回の日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団の全国聖会の主講師であるドミニク・ヤオの名前がLet Us Reason Ministriesの中に出てくる。英文の抜粋は以下である。その下に要点だけの訳文を書いた。

The current members of the Apostolic Council of Prophetic Elders in 2003: Beth Alves, Mike Bickle, Paul Cain(honorary member), Stacey Campbell, Wesley Campbell, Joseph Garlington, Ernest Gentile, Mary Glazier, James Goll, Bill Hamon, Cindy Jacobs, Mike Jacobs, Jim Laffoon, David McCracken, Bart Pierce, Chuck Pierce, Rick Ridings, John Sandford, Paula Sandford, Michael Schiffman, Gwen Shaw, Dutch Sheets, Jean Steffenson, Steve Shultz, Sharon Stone, Tommy Tenney, Hector Torres, Doris Wagner, Peter Wagner, Barbara Wentroble, Dominic Yeo, Barbara Yoder.

翻訳文は「2003年における預言的長老達の使徒的評議会の現メンバーは以下:ベス・アルベス、マイク・ビックル、ポール・ケイン(名誉会員)・・・・、ビル・ハモン、シンディ・ジェイコブズ、ジョン・サンフォード、ポーラ・サンフォード、ピーター・ワグナー・・・ドミニク・ヤオ」

上記には、昔からカンザス・シティの偽預言者だったポール・ケインとボブ・ジョーンズと非常に親交の深いIHOPの創始者マイク・ビックル、そして、名誉会員として、彼の盟友ポール・ケイン、そして、問題のビル・ハモン、偽預言者のシンディ・ジェイコブス、更にはエリヤ・ハウスの創始者のジョン&ポーラ・サンフォード、随分と問題が指摘されたり、発覚したりしている人物たちの中に、今月開催された日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団の全国聖会のメイン講師、ドミニク・ヤオがリストアップされている。

日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団はどのような基準で全国聖会の講師を選んだのか。もし、新使徒運動のメンバーであると知らなかったのであれば、それは情報収集不足である。もし知ってて読んだのであれば、それは大きな問題である。私の立場から教団を見ると、現在の理事会のメンバーはカリスマ路線に傾斜している。だから、このような人選になる。気づいても問題性を言わない人、足まで浸かっている人、くるぶしまで浸かっている人、腰まで浸かっている人、どっぷり浸かっている人、これでは今後の日本アセンブリーズ・オブ・ゴッド教団の先行きは危うい。危険水域に達しているのに、良いと思っているからである。

私は、新使徒運動、後の雨運動、レストレーション、ピーター・ワグナーの問題、ペンテコステやカリスマの異端や問題性を今までずいぶんと指摘してきた。以上の項目と村上密を関連付けて検索するとたくさんの記事が出てくる。丹念に読まれることを読者には勧める。今は、アセンブリーズ・オブ・ゴッド教団の危機だけではなく、キリスト教全体の危機を迎えている。なぜなら、惑わしが公然と公に認められて進められているからである。

by maranatha | 2017-05-23 23:04 | アッセンブリー
宗教問題