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村上 密 Blog

献金

パウロ書簡の中で、献金は6節ある。1コリント人への手紙に次のように書いてある。「さて、聖徒たちのための献金については、ガラテヤの諸教会に命じたように、あなたがたにもこう命じます。」(16:1)「私がそちらに行ってから献金を集めるようなことがないように、あなたがたはおのおの、いつも週の初めの日に、収入に応じて、手もとにそれをたくわえておきなさい。」(16:2)「私がそちらに行ったとき、あなたがたの承認を得た人々に手紙を持たせて派遣し、あなたがたの献金をエルサレムに届けさせましょう。」(16:3)ここでの献金は、現代の私たちが持っている献金の概念とは違っている。この献金は貧しいエルサレム教会を支援する献金である。次に2コリント人への手紙には次のように書いてある。「この献金のことについて、私の意見を述べましょう。それはあなたがたの益になることだからです。あなたがたは、このことを昨年から、他に先んじて行なっただけでなく、このことを他に先んじて願った人たちです。」(2コリ8:10)「私たちは、この献金の取り扱いについて、だれからも非難されることがないように心がけています。」2コリ8:20「そこで私は、兄弟たちに勧めて、先にそちらに行かせ、前に約束したあなたがたの贈り物を前もって用意していただくことが必要だと思いました。どうか、この献金を、惜しみながらするのではなく、好意に満ちた贈り物として用意しておいてください。」(2コリ9:5)これもまた、貧しいエルサレムへの支援するための献金である。

パウロが書いている献金は、捧げた人が属する教会の活動のために使用される献金ではなく、集められたすべて献金は、貧しいエルサレム教会へ送金する献金である。このような性質を持つ献金が、自分の所属する教会活動を維持するために用いられるのは飛躍がある。

2コリントの手紙8章と9章は献金について書いてある。この中で、献金は「神の恵み」(8:1)「ささえる交わりの恵み」(8:4)「恵みのわざ」(8:6、7、19)「奉仕」(9:1,9:12 )「贈り物」(9:5a、5b)「わざ」(9:13)「証拠」(8:24、9:13)という用語でも書かれてある。詳しく読めば他にもあると思う。献金については、動機、意味、心構えについても書いてあるが、これも誤用されているようである。献金について悩んでいる人、苦しんでいる人、考えている人は、1コリント16章1~4、2コリント8章、9章を注解書でしっかり学ぶことを勧める。牧師が何と言っているかではなく、聖書が何と言っているかが判断基準にして信仰生活をしなければ、惑わされかねない。なぜなら、繁栄の神学を取り入れた牧師が、聖句を誤用しているからである。

by maranatha | 2017-06-05 22:22 | 献金
宗教問題

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