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村上 密 Blog

苦い根 1

「苦い根」についての考える資料を提供する。まず初めはカルヴァンである。

なにか苦い根が芽ばえて伸び、あなたがたを悩ますことのないように 
著者の考えているのが、申命記29章のモーセの章句であることはうたがいない。モーセは律法を公布したのち、何か毒草やにがよもぎの根が生え出て、神の民の間に繁殖しないように気をつけよと教えている。そのあとモーセは自分の言おうとしていることを解説して、「だれも、罪の中にある自分の魂を祝福し、酔っぱらいが自分の渇きを刺激するのに慣れているように、よこしまな欲望を引き起こしておいて、罰せられない空望みをし、神を軽んじることのないように」と言う。使徒がここで述べているのも同じことである。すなわち、私たちがこのような根をこれ以上伸びるにまかせておいたら、その根のために多くのものが堕落し損なわれてしまうと言っている。そして各人が自分のこころからこのような毒を引き抜くように命じるだけでなく、私たちの互いの間に伸びさせるなと言っている。たしかに、神の教会の中にこうした根が残らないようにすることはできない。善人の間にいつも偽善者や不信者たちがまじっているものだからである。しかし、根が出て来たときには、これを抜き去らなければならない。これらの根が成長して、良い種を枯らしてしまうことのないためである。著者はモーセが毒草と「にがよもぎ」と言っている代りに苦いと言っているが、どちらにしても有毒で死に至らしめる根という意味である。この種の悪はまことに性悪だから、それだけいっそう熱心に私たちはこれを予防し、これが成長してさらにひろがることのないようにしなければならない。

P.274『カルヴァン新約聖書注解Ⅷへブル書ヤコブ書』(訳者久米あつみ 刊行者カルヴァン著作集刊行会 代表者 竹森満佐一 新教出版社)


by maranatha | 2017-06-13 22:59 | エリヤハウス
宗教問題