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村上 密 Blog

苦い根 2

「苦い根」についてバークレーの註解を下記に引用した。

われわれは欽定訳が「苦い根」と訳していることに注意しなければならない。この言葉は申命記二九章一八から来たもので、外国の神々を自分が拝むばかりでなく他の人にも拝むことをすすめ、社会に害毒を流す人のことをさしている。著者はこのような悪影響を及ぼす人に注意するようにすすめている。いつの時代にも、クリスチャンの道徳的規準が不必要に高すぎるとか、厳格すぎるとか思う人たちがいる。また、クリスチャンはなぜ、この世が成功、快楽と呼ぶものに気をとられてはいけないのかと問う人がいる。また、クリスチャンの中には、この世の人と同じような生活をして満足している人たちがいる。初代教会においては、特にこの傾向が強かった。初代教会は異端の海に囲まれた小島のようなもので、教会の会員たちは回心してから長くて一世代であったから、容易に古い生活に逆もどりする危険があった。ここに書かれているのは、クリスチャンが神よりもこの世のことにより深い関心をもたないように、またクリスチャンの社会に意識的に、あるいは無意識的に広がるこの世の悪影響にくれぐれも注意するように、という警告である。

P.223、224『ウィリアム・バークレー著/聖書註解シリーズ13 へブル』(訳者 松村あき子 ヨルダン社)

by maranatha | 2017-06-13 23:23 | エリヤハウス
宗教問題

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