2018年 08月 25日
声を上げる
宗教団体の指導者が違法行為をしているのに、なぜ信者は止めようとしないのか。「触らぬ神に祟りなし」「長い物には巻かれろ」などのたとえがある。指導者や指導者の取り巻きとは争わないで、従っていたほうが無難だ。口を出せば、めんどうなことになる。そこにあるのは、正義ではなく、自己保身に徹しようとする防衛本能である。たとえは人の心をうまく表している。
消防士は、耐熱服に身を固め、救助と消火のために、燃え盛る炎の中に飛び込む。消防士が本能に逆らって行動するのは、高い職業意識、使命感、度重なる訓練等の結果である。普通の人は耐熱服を着ても行動できない。消防士は耐熱服を着ていても、場合によってはやけどやケガを負うこともある。死亡する場合もある。危険度の高い職業である。いざ火事となれば、火事場に急行する。世の中になくてはならない職業である。
私は宗教問題を40年程扱ってきた。その中で、被害者がこれ以上他の人に起きないように、勇気を出して宗教団体の指導者に抗議や告訴することを見てきた。そして励まされてきた。犠牲の上にさらに犠牲を負うかもしれないのに立ち上がる姿勢こそ、名も知れない人への犠牲愛である。何かの信仰を持っている人はこのような人々の恩恵を受けているが、それを知ることはない。
by maranatha
| 2018-08-25 20:38
| 宗教トラブル相談