2018年 09月 03日
偽預言者に気をつけよ
2列王記18~20章とイザヤ書36~38章のヒゼキヤ王に関することは類似している。どちらもヘブライ語の預言書の中の書である。2列王記は王国の終わりが記録されてある。北イスラエルの捕囚も南ユダの捕囚も記録している。イザヤは北イスラエル王国の終わりの時期に南ユダ王国で活動した。2列王とイザヤ書の関係は、2列王の記述がイザヤ書の後の書であるため、イザヤ書が列王記に大きな影響を与えたことがわかる。それは列王記の参照を見てみるとよくわかる。2列王記に「主はすべての預言者とすべての先見者を通して、イスラエルとユダとに次のように警告して仰せられた。『あなたがたは悪の道から立ち返れ、わたしがあなたがたの先祖たちに命じ、また、わたしのしもべである預言者たちを通して、あなたがたに伝えた律法全体に従って、わたしの命令とおきてとを守れ。』」(17:13)列王記の著者は預言者がモーセの律法の擁護者であり、イスラエルの民が神に立ち返るように預言者が働いたことを明確に語っている。
現代の自称「預言者」たちが聖書全体から語らず、新約聖書全体から語らず、一部の聖書から語ること、また、聖書を語るというよりも個人預言に偏ったり、しばしば当たらない未来の出来事を語ったりする傾向を見るとき、旧約の預言者との違いが明らかである。旧約の預言者はモーセの書の擁護者であり、神の言葉を語った。しかし、現代の自称「預言者」は聖書の擁護者とは言えない。なぜなら、彼らは聖書全体から語ろうとしない。聖書の擁護者ではもない。自称「預言者」は新しい啓示、神の示し、幻を強調している。そして、聖書をよく知らないクリスチャンに迎合するポピュリストである。
by maranatha
| 2018-09-03 18:58
| 聖書