『犬はどこだ』(米澤穂信/創元推理文庫)を買った。本の帯に「ミステリーランキング3年連続第1位」が書いてあるからではない。動物が好きなので『犬はどこだ』に目が向いたからである。主人公は調査事務所を開業し、犬探しを専門にするはずだったが、舞い込んできた仕事は、犬ではなかった。読み進めているうちに、インターネット上の知識をいろいろ得ることができた。その中の一つに「今回の教訓:構ってクンは放置すると電波系粘着に進化することもある」(P229)にはうなずけた。電波系粘着は文中に「思い込みが激しく、我に大義ありと思うと言動が過激になります」とあった。なるほど。